2017全国高校駅伝(女子)「仙台育英」が優勝!レースを振り返ります。

2017年全国高校駅伝が、12/24京都市で行われました。
女子は宮城の仙台育英高校が優勝しました!
私が展望記事で優勝予想におした大阪薫英女学院は3位に終わりました。
⇓が全国高校駅伝(女子)のレース展望をした記事です。
この記事では女子のレースを振り返り、勝負になったポイントなどを書いています。
歴代2位の好タイムで仙台育英が圧勝。
順位 | チーム(都道府県) | タイム | トップとのタイム差 |
---|---|---|---|
1 | 仙台育英(宮城) | 1:06:35 | ー |
2 | 長野東(長野) | 1:07:41 | 1:06 |
3 | 薫英女学院(大阪) | 1:07:46 | 1:11 |
4 | 立命館宇治(京都) | 1:08:30 | 1:55 |
5 | 筑紫女学園(福岡) | 1:08:37 | 2:02 |
6 | 西脇工(兵庫) | 1:08:46 | 2:11 |
7 | 興譲館(岡山) | 1:08:55 | 2:20 |
8 | 神村学園(鹿児島) | 1:09:04 | 2:29 |
⇑が上位8位までの総合成績になります。
今年一番強いと思っていたのは仙台育英でしたが、上位の力はかなり拮抗していて7.8チーム優勝を狙えるような大混戦と予想しました。
しかし、終わってみれば仙台育英の圧勝でした。
タイムは歴代2位の好タイムで、まさに完璧なレースで他の学校は出る幕がありませんでしたね。
しかも3区以降のメンバーは2年生以下の選手なので、来年も残ることになります。
特にアンカーを走った1年生の木村は神村学園のカマウ・タビタを抑えての区間賞ですから、すごい選手になりそうです。
明暗分かれた1区。
1区 | 2区 | 3区 | 4区 | 5区 | |
---|---|---|---|---|---|
仙台育英 | 三浦 | エカラレ | 鈴木 | 武田 | 木村 |
総合タイム (通過順) | 19:23(7) | 31:48(1) | 41:30(1) | 51:01(1) | 1:06:35(1) |
区間タイム (区間順位) | 19:23(7) | 12:25(1) | 9:42(2) | 9:31(3) | 15:34(1) |
長野東 | 和田 | 高松 | 高安 | 臼田 | 小林 |
総合タイム (通過順) | 19:09(1) | 32:22(2) | 42:05(2) | 51:39(2) | 1:07:41(2) |
区間タイム (区間順位) | 19:09(1) | 13:13(6) | 9:43(3) | 9:34(5) | 16:02(3) |
薫英女学院 | 竹内 | 高松ムセンビ | 村尾 | 中島 | 高田 |
総合タイム (通過順) | 20:00(17) | 32:40(4) | 42:20(3) | 51:42(3) | 1:07:46(3) |
区間タイム (区間順位) | 20:00(17) | 12:40(2) | 9:40(1) | 9:22(1) | 16:04(4) |
⇑は上位3チームの通過順と区間タイムです(スマホの方は横画面でご覧ください)
私の優勝予想チームであった薫英女学院と、優勝した仙台育英の力差はそこまでなかったと思います。
しかし1区で明暗が別れてしまいました。
仙台育英の三浦と、薫英女学院の竹内はともに3000mのベストが9:15くらいで互角と言っていい2人です。
ところが1区終了時で37秒と仙台育英の三浦が、薫英女学院の竹内に対して大きな差をつけます。
力通りの走りをした三浦と、ややブレーキとも言える竹内。この時点で薫英女学院の優勝はなくなりました。
私はエースの高松ムセンビを1区に起用してくると思っていたのですが…2区以降の選手は力通りの走りをしていますので、薫英女学院にとっては悔やまれる展開になってしまいました。
2区で仙台育英エカラレが3年連続の区間新記録で独走に…もう3区以降の興味は優勝争いより2位争いや、入賞争いになってしまうくらい決定的な差ができました。
長野東は2位で頑張りました。1区の和田以外は下級生ですので来年は優勝も狙えるようなチームになるかもしれません。
関東勢の奮起と高校駅伝1区の占める比重について。
区間 | 氏名(学年) | チーム(都道府県) | 記録 |
---|---|---|---|
1区 | 和田 有菜(3) | 長野東(長野) | 19:09 |
2区 | ヘレン・エカラレ(3) | 仙台育英(宮城) | 12:25(区間新) |
3区 | 村尾 綾香(2) | 薫英女学院(大阪) | 9:40 |
4区 | 中島 紗弥(3) | 薫英女学院(大阪) | 9:22 |
5区 | 木村 梨七(1) | 仙台育英(宮城) | 15:34 |
⇑は区間賞をとった選手です。
総合トップ3のチームで分け合う形になりました。
今大会は、入賞した8以内に関東のチームが1校もないのが寂しいところです(優勝にいたっては1997年の埼玉栄以降ない)
かつて強かった埼玉県や千葉県の奮起を来年以降は期待します。
そして、これは男子のレースでも言えることですが、1区の占める比重が大きすぎるような気がします。
かなりの登り基調での長丁場ですから、1区で差が開きすぎると勝負としての興味が薄れてしまいます。
私個人の意見ですが、女子でしたらアンカーを最長の6km区間にして(下り基調)、現在の1.2区を2等分するようなコース変更を提案したいです。
花の1区は高校駅伝の伝統かもですが、1区の出遅れ=終了…のような現在のコースレイアウトは、ちょっとエンターテイメント性に欠ける気がするのは私だけでしょうか?
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