2018箱根駅伝を展望します。

1/29箱根駅伝の区間エントリーメンバーが発表されました!
区間エントリーメンバー↔補欠のメンバーは4名までは変更することができますが、区間エントリー者同士の変更はもうできません(例えば1区と2区を入れかえようなど)
区間エントリーはかなりのサプライズがありました。
この記事では事前の登録メンバーと区間オーダーをもとに、2018箱根駅伝の展望をしていきます。
最後には優勝校予想をしました。
Contents
箱根駅伝のコースと優勝の条件。
⇑箱根駅伝のコースです(マップは往路ですが、復路も基本的にほぼ同じ道を戻るコースです)
コースレイアウトは昨年から変更はありません。
◯往路1/2(火)
第 1 区(21.3km)大手町 読売新聞社前~鶴見
第 2 区(23.1km)鶴見~戸塚
第 3 区(21.4km)戸塚~平塚
第 4 区(20.9km)平塚~小田原
第 5 区(20.8km)小田原~箱根町 芦ノ湖駐車場入口
◯復路1/3(水)
第 6 区(20.8km)箱根町 芦ノ湖駐車場入口~小田原
第 7 区(21.3km)小田原~平塚
第 8 区(21.4km)平塚~戸塚
第 9 区(23.1km)戸塚~鶴見
第 10 区(23.0km)鶴見~日本橋~大手町 読売新聞社前
全区間が20kmを超える距離があり、総距離が200km以上の長丁場のレースです。
補欠を含めチーム16人全員の総合力と、アップダウンの多いコースに対応する力が求められる大会です。
中でもポイントとなる区間は往路の1区、2区、5区。
まず大前提として、この3区間でブレーキを起こさないことが優勝の絶対条件になります。
参加校と有力チームの戦力分析。
大学名 | 出場回数 | チーム評価ランク |
---|---|---|
青山学院大学 | 10年連続23回目 | S |
東洋大学 | 16年連続76回目 | B |
早稲田大学 | 42年連続87回目 | B |
順天堂大学 | 7年連続59回目 | B |
神奈川大学 | 8年連続49回目 | A |
中央学院大学 | 16年連続19回目 | B |
日本体育大学 | 70年連続70回目 | B |
法政大学 | 3年連続78回目 | C |
駒澤大学 | 52年連続52回目 | B |
東海大学 | 5年連続45回目 | S |
帝京大学 | 11年連続19回目 | C |
大東文化大学 | 6年連続49回目 | C |
中央大学 | 2年ぶり91回目 | D |
山梨学院大学 | 32年連続32回目 | C |
拓殖大学 | 5年連続39回目 | C |
國學院大学 | 2年連続11回目 | C |
国士舘大学 | 2年連続46回目 | D |
城西大学 | 2年ぶり14回目 | D |
上武大学 | 10年連続10回目 | D |
東京国際大学 | 2年ぶり2回目 | D |
関東学生連合 | 4年連続15回目 | ー |
⇑が今回の参加チーム20チーム+オープン参加の関東学生連合です。
S→優勝候補
A→力通りの走りをすれば優勝があるかも
B→シード権はとれそうだが優勝は難しい
C→なんとかシード権をとりたい
D→今回は経験を積むことが大事
今大会はよほどのトラブルがなければSランクの「青山学院」「東海大」、Aランクの「神奈川大」の3チームのいずれかが優勝すると思います。
青山学院大学。
区間 | 氏名(学年) | ハーフマラソンベスト (20km) | 選手ランク |
---|---|---|---|
1 | 鈴木 塁人(2) | 1:02:55 | A |
2 | 森田 歩希(3) | 1:03:01 | A |
3 | 田村 和希(4) | 1:01:56 | A |
4 | 橋詰 大慧(4) | 1:02:46 | B |
5 | 竹石 尚人(2) | 1:04:59 | C |
6 | 小野田 勇次(3) | 1:03:42 | B |
7 | 神林 勇太(1) | 1:04:35 | C |
8 | 山田 滉介(3) | 1:03:46 | B |
9 | 近藤 修一郎(4) | 1:04:06 | C |
10 | 吉永 竜聖(4) | 1:03:36 | B |
下田 裕太(4) | 1:02:22 | A | |
梶谷 瑠哉(3) | 1:03:48 | B | |
橋間 貴弥(3) | 1:04:38 | B | |
林 奎介(2) | 1:03:28 | B | |
中根 滉稀(2) | 1:06:00 | D | |
吉田 祐也(2) | 1:03:55 | B |
⇑は青山学院の区間エントリーですが、かなり意外な区間配置で驚きました!
S→エース区間(主に1.2.5区)でかなりアドバンテージが見込める
A→エース区間では区間上位、それ以外の区間ではかなりアドバンテージが見込める
B→エース区間では区間中位、それ以外の区間では区間上位
C→エース区間では区間10位以下、それ以外の区間では中位
D→全ての区間で区間10位以下、または未知数である
1区が鈴木塁人とは…ちょっと心配ですね。
1区は例年東京と神奈川県境の六郷橋あたりで、急激にペースアップします。
鈴木塁人はスタミナはすごいですが、スプリント力はちょっと疑問ですので…
そして2区が森田。力のあるランナーですが2区は経験がいりますからね。
もし1区で出遅れていたりすると、かなり不安です。
そしてなんと言ってもエース下田が補欠にいます。
おそらくエントリー変更でどこかの区間には入れてくるでしょうが、オーダーを見る限り5区、7区のどちらかかな。
下田が5区ならトップから1分差くらい。復路に回すのであれば2分差くらいでは往路を終えたいですね。
もちろん往路優勝のような展開になれば、総合優勝も濃厚です。
東海大学。
区間 | 氏名(学年) | ハーフマラソンベスト (20km) | 選手ランク |
---|---|---|---|
1 | 関 颯人(2) | 1:03:12 | B |
2 | 阪口 竜平(2) | ー | D |
3 | 鬼塚 翔太(2) | 1:02:03 | B |
4 | 春日 千速(4) | 1:02:41 | B |
5 | 松尾 淳之介(4) | 1:02:17 | B |
6 | 中島 怜利(2) | 1:03:34 | B |
7 | 國行 麗生(4) | 1:02:39 | B |
8 | 郡司 陽大(2) | 1:03:23 | B |
9 | 湊谷 春紀(3) | 1:02:54 | B |
10 | 川端 千都(4) | 1:02:23 | A |
三上 嵩斗(3) | 1:04:51 | B | |
湯澤 舜(3) | 1:03:12 | C | |
高田 凛太郎(2) | 1:03:03 | B | |
館澤 亮次(2) | 1:03:14 | B | |
西川 雄一朗(2) | 1:03:16 | C | |
西田 壮志(1) | 1:04:01 | C |
こちらも青山学院以上にサプライズな区間エントリーでした!
まさか2区に阪口を持ってくるとは驚きました。
出雲駅伝を見る限り相当強いとは思いますが、なんせ長い距離の公式記録がない選手ですからね。
補欠メンバーを見る限りエントリー変更で2区になりそうな選手はいませんので、ほぼ決定でしょう。
あとは1区関と3区鬼塚の配置ですね。
前回1区で結果を出している鬼塚をあえて3区にしていますので、関の調子がいいのでしょうか?
ハーフマラソンの力どおりに走れば青山学院よりも力は上です。あとはコースにアジャストできるかどうか。
復路を余裕を持って展開するためにも、往路は青山学院より前でゴールしたいところです。
神奈川大学。
区間 | 氏名(学年) | ハーフマラソンベスト (20km) | 選手ランク |
---|---|---|---|
1 | 山藤 篤司(3) | (59:58) | A |
2 | 鈴木 健吾(4) | 1:01:36 | S |
3 | 越川 堅太(2) | (1:01:07) | C |
4 | 大塚 倭(4) | 1:03:12 | B |
5 | 荻野 太成(2) | ー | C |
6 | 安田 共貴(2) | 1:04:46 | C |
7 | 多和田 涼介(3) | 1:05:29 | C |
8 | 西田 秀人(4) | 1:05:15 | C |
9 | 北崎 拓矢(1) | 1:05:29 | D |
10 | 鈴木 祐希(4) | (1:00:34) | B |
枝村 高輔(4) | 1:05:41 | C | |
秋澤 啓尚(4) | 1:03:35 | C | |
大川 一成(4) | (1:01:04) | C | |
大野 日暉(4) | 1:03:15 | B | |
田中 翔太(3) | 1:04:39 | C | |
宗 直輝(2) | 1:04:08 | C |
神奈川大はほぼ予想通りのオーダーでした。
5区にあまりデータのない2年の荻野がエントリーされていますので、山用の秘密兵器なのか?またはまだ悩み中で当日のエントリー変更があるでしょう。
そして補欠にそこそこ強い4年生を多く残していますので復路はガラッとメンバーが変わるかもしれません。
神奈川大の場合はとにかく1区2区で、どれだけ後ろを離せるかにかかっています。
青山、東海に追いつかれた時点で総合優勝は難しくなります。
全日本大学駅伝は付いて行って鈴木健吾につなぐレースでしたが、箱根は3区以降160km以上逃げなければなりません。
そこがどうなるか…
その他のチーム。
○日本体育大学
区間 | 氏名(学年) | ハーフマラソンベスト (20km) | 選手ランク |
---|---|---|---|
1 | 吉田 亮壱(4) | 1:03:02 | B |
2 | 城越 勇星(4) | 1:03:20 | B |
3 | 三原 卓巳(3) | 1:03:55 | C |
4 | 富安 央(4) | 1:03:33 | B |
5 | 辻野 恭哉(4) | 1:03:38 | B |
6 | 𢌞谷 賢(2) | 1:04:40 | C |
7 | 住田 優範(4) | 1:04:43 | C |
8 | 山口 和也(2) | 1:06:17 | C |
9 | 室伏 穂高(3) | 1:03:50 | C |
10 | 重松 尚志(4) | 1:04:10 | C |
小町 昌矢(4) | 1:03:00 | B | |
林田 元輝(3) | 1:04:48 | C | |
山口 晟弥(3) | 1:07:04 | D | |
中川 翔太(2) | 1:03:04 | B | |
濱田 諒(2) | 1:06:48 | D | |
森田 諒太(2) | 1:06:29 | D |
今回の箱根駅伝は優勝ということで考えれば「青山学院」「東海大」「神奈川大」のどこかだと思います。
ただ1角崩しとすればBランクのチーム全てにチャンスがあると思います。
Bランクチームの中でも日体大は、強い4年生が揃い今年が勝負です。
区間エントリーもほぼ予想通りでしたが、エース格の小町を補欠に残していますので、どこかでエントリー変更してくるでしょう。
○山梨学院大学
区間 | 氏名(学年) | ハーフマラソンベスト (20km) | 選手ランク |
---|---|---|---|
1 | 永戸 聖(3) | 1:02:37 | A |
2 | D・ニャイロ(3) | 1:00:50 | S |
3 | 首藤 貴樹(2) | 1:04:51 | C |
4 | 川口 竜也(2) | 1:03:56 | C |
5 | 上田 健太(4) | 1:02:01 | A |
6 | 比夫見 将吾(4) | 1:07:16 | D |
7 | 出木場 風吹(3) | 1:05:37 | C |
8 | 古賀 裕樹(4) | 1:04:06 | C |
9 | 藤田 義貴(3) | 1:04:05 | C |
10 | 片山 優人(3) | 1:04:07 | C |
市谷 龍太郎(4) | 1:03:31 | B | |
河村 知樹(4) | 1:03:50 | C | |
菅井 宏人(4) | 1:07:07 | D | |
井上 広之(4) | 1:06:14 | D | |
中村 幸成(2) | 1:05:50 | D | |
宮地 大輝(2) | 1:04:32 | C |
優勝争いには絡まないチームですが、個人的に応援しているので記載しました。
序盤では神奈川大に唯一付いていけるオーダーです。
流れに乗って往路は神奈川大にできるだけ付いていき、復路は粘ってシードを取ってほしいですね。
ニャイロ、永戸、久保が4年になる来シーズンに向けて。
2018年箱根駅伝の優勝チームは?
応援の意味も込めて「神奈川大学」の優勝に期待します!
普通に考えれば総合優勝は青山学院か東海大ですが、両校とも序盤のオーダーに不安があります。
青山学院は1.2区鈴木、森田は実力者ですが区間未経験です(鈴木は箱根初出走)
東海大も1区エース格の関と2区阪口と予想外の配置にしてきました。
うまく流れに乗れればいいですが、出遅れの危険もはらんでいると思います。
この記事の最初の方でも書きましたが1.2.5区でブレーキが起きた場合、たとえSランクのチームでも優勝は厳しくなると思っています。
その点、神奈川大は1.2区で遅れる可能性はほとんどないです。
2区終了時で3分差があけば可能性はあります。3分差があれば3区以降のランナーに気持ちのゆとりができ、力以上の走りができるかもしれません。
そのためには1区山藤が区間賞かそれに近いあたりで走り、2区鈴木健吾が1時間6分台で走ることが条件です。
さぁ結果はどうなるでしょうか?
⇓2018年 箱根駅伝(往路)を振り返った記事です。
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