2018MLB 5月パワーランキングTOP10

宿屋開業準備中で、MLB大好き(大のヤンキースファン)の趣味ブロガー「おっさー」です。
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2018年のメジャーリーグも各チームが55試合前後を消化しまして、レギュラーシーズンの大体1/3が終わりました。
4月終了の時点では開幕ダッシュに成功したチームも、この先は実力がないと勝率を保っていくことが難しくなっていきます。
⇓では4月終了時でのパワーランキングを記載しています。
5月終了時のパワーランキングはどんな結果になったでしょうか?
プラス今月は各チームの攻撃の核である選手の状態を100点満点で評価しています(これは月替わりでテーマを変えていきます)
念のためにおさらいをしておきますが、パワーランキングとは現時点でワールドチャンピオンになるであろう確率の高い順位で、できるだけ客観的にランク付けをしています。
それではランキングをご覧ください。
Contents
第1位ヒューストン・アストロズ(前回1位→)
チーム防御率2.67 (MLB1位)
チーム打率.257(MLB8位タイ)
4月は防御率1点台だった先発の3本柱、バーランダー、コール、モートンが5月も相変わらず絶好調でした。
特にジャスティン・バーランダーの凄みは増すばかりで、彼が先発する試合は相手からすると体調でも悪くないと点が取れない…それぐらい完璧な内容が続いています。
先発陣に加えチーム全体の防御率も2点台の中盤と、これまたMLBの中でもダントツにいい。
唯一不安なのがクローザーのケン・ジャイルズくらいで、彼が本来の姿を取り戻せば、ディフェンスはほぼ無双と言っていい強さです。
攻撃陣は物凄い成績を残しているのはホセ・アルトゥーべくらいなのですが、全体的に不調な選手がいなくて打線の繋がりがいいので得点がしっかり取れています。
現状アメリカンリーグ西地区は意外と混戦状態なのですが、先発3本柱に大きな怪我でもなければ、今後少しずつ差は開いていくでしょう。(マリナーズが成績がいいのは4,5月は対戦カードがかなり緩かった)
当然短期決戦のプレーオフになれば、この強力な3本柱がいるアストロズが勝ち上がる確率が高いです。
○ホセ・アルトゥーべ…95点
この人にはスランプなんてないのでしょうか?
ホームランこそ昨シーズンの24本よりは減りそうですが、ヒット数はキャリアハイの225本を上回るペースで打ちまくっています。
とにかくスイングが速い!5月終盤のヤンキース戦でも、相手エースであるセベリーノの100マイルの速球にも全然振り遅れないんですよね。
本当に打ち取るのが難しい選手だなぁと、改めて感じました。
第2位ニューヨーク・ヤンキース(前回2位→)
チーム防御率3.83(MLB12位)
チーム打率.257 (MLB12位)
数字上は打率・防御率ともMLB全体の中の上くらいですが、4月終盤から5月序盤が絶好調で勝率はアストロズを上回る数字!…ですが、ランキングは2位と先月と同様にアストロズには及びませんでした。
理由は2つです。
①先発投手陣がセベリーノ以外は不満な出来であること。
田中将大は勝ち星こそついていますが防御率4点台で、サバシア、グレイ、ハーマーンは勝ち星も少ないですし、防御率も良くありません。
中でもソニー・グレイは全く調子が上がってこないですね。
②ブルペン投手陣が昨シーズンほど良くない。
クローザーのチャップマンと昨年ブレイクしたグリーンは期待通りですが、ロバートソンをはじめとするストッパーの役割を持った選手の数字が上がってきません。
①②は様子見もしつつ、今シーズンにアストロズに勝つつもりであれば、早いうちにトレードの目付が必要でしょう。
攻撃は強いです。
4月終盤にメジャーデビューしたグレイバー・トーレスも期待以上に活躍していますし、正1塁手のグレッグ・バードも故障から復帰しベストメンバーが揃いました。
4月月間MVPのグレゴリウスの5月の急降下は計算外ですがw
○アーロン・ジャッジ…90点
三振はやはり多いですが、それでも打率・出塁率は高いですし、ホームランも昨シーズンと同様のペースで(気持ち少ない)打てています。
ジャッジのホームランはすごいですね!特に先日にアストロズのモートンから逆方向の2階席に打ったホームランは震えましたよ!
今シーズンも50本オーバーを期待できそうです。
第3位ボストン・レッドソックス(前回3位→)
チーム防御率3.58 (MLB8位タイ)
チーム打率.267 (MLB1位)
現状はアメリカンリーグ東部地区の首位でヤンキースより勝率は上ですが、こちらも前回同様にパワーランキングは3位ステイでした。
これは明確にヤンキースとの物差しがないんですが、先発投手→どちらも同じくらい、ブルペン投手陣→どちらも同じくらい、攻撃力→ヤンキースが破壊力や勝負強さでやや上回る。
という印象で順位付けしました。
とはいえ、この2位と3位の差は現時点ではほとんどありません。
しかし同地区なので地区優勝するかワイルドカードでプレーオフに進むかは雲泥の差があります。最終盤までもつれることは間違いなさそうですね。大きな故障者が出ないことを祈ります。
先発陣はセールはいつものように安定していて、ポーセロも今年は当たり年?で2枚はしっかりしていますが、ヤンキース同様に後の3人はやや不安です。
レッドソックスもアストロズに勝つ気であれば、この補強を視野に入れていく必要がありますね。
○ムーキー・ベッツ…95点
現在、軽い怪我で戦列を離れていますが、次の週には復帰できそうなのでよかったです。
4月は神がかり的に打ちまくりましたが、5月も引き続き絶好調です。
いまのところ打者としてはエンゼルスのマイク・トラウトに唯一対抗できそうな数字を残しているのが彼です。
1番バッターでこれだけホームランを打っていると、相手ピッチャーはすごく嫌だと思います。やがて1番最強のような時代も来るかもしれませんね。
第4位ワシントン・ナショナルズ(前回10位↑)
チーム防御率3.23 (MLB2位)
チーム打率.240 (MLB19位)
4月は全く噛み合っていなかったチームが、5月は本来の力を出し始めて地区首位まで間近に迫ってきました。
理由はシャーザーを始めとする先発陣が抜群に安定してきたこと(シャーザーは4月も素晴らしかったですが)とブルペンもしっかり勝ちゲームをものにしています。
問題は野手の方で、とにかく怪我人が多いです。
ダニエル・マーフィー、ライアン・ジマーマン、ハウィ・ケンドリック、アダム・イートンと主力がいない状態でここまで上昇してきたので、彼らが戻ってくれば一気に抜け出すのではないでしょうか。
ブレーブス、フィリーズも好調なだけにハイレベルな地区優勝争いになりそうです。
○ブライス・ハーパー…70点
ホームランと打点はキャリアハイを超えるペースですが、彼にしては打率が低すぎます(.234)
3割を打つことが当たり前で見ていますので、例年のようにもう少し確率をあげていきたいところですね。
それと怪我がやっぱり怖いです。
第5位ミルウォーキー・ブルワーズ(前回7位↑)
チーム防御率3.47 (MLB6位)
チーム打率.248(MLB13位)
開幕前の予想でもカブスを追い詰めるのであれば、この地区ではブルワーズだろうと思っていましたが、ここまでの出来は想像以上です。
あまりDAZNでも放送が少ないチームなので、なんでこんなに強いのかが若干わかりにくいのですが、バランスがいいことがあると思います。
先発陣は大エースはいないですが、チェイス・アンダーソンを中心にゲームを壊さない安定感があります。
そしてブルペンは昨年ブレイクした変則左腕から豪速球を投げるジョシュ・ヘイダーをがいて、僅差に強いですね(彼の奪三振率は驚異的です)
攻撃陣ももの凄い成績を出している選手はいないですが、全員が悪くないアベレージを残しています。
カブスも悪くないですが、まだ完全に本調子ではないようなので、いまのうちに差を広げておけば地区優勝も可能性ありです。
○クリスチャン・イエリッチ…80点

コンスタントに3割前後を打つ打者だけに、移籍しても心配無用でした(同じナショナルリーグですし)
ブルワーズのチームカラーに彼は合っていると思います。
首位打者を狙うような活躍をこれからは期待したいですね。
第6位クリーブランド・インディアンズ(前回6位→)
チーム防御率4.24 (MLB18位タイ)
チーム打率.257(MLB9位タイ)
4月は死ぬほど打てなかった打線が5月は絶好調でした…が、逆に自慢の投手陣が下降気味でパワーランクは6位とステイ。
特にここぞという場面では必ず抑えていた、アンドリュー・ミラーが5月は打たれ現在故障者リストに入っています(重症ではなさそう)
それでも、貯金5でアメリカンリーグ中地区の首位にいますし、当面のライバルとされていたツインズが絶不調ですので、焦らずとも地区優勝は問題ないですね。
○フランシスコ・リンドー…90点
デビュー時はアベレージヒッターかなぁという印象でしたが、昨シーズンからはホームランの打てる万能型に変身!
今シーズンもトラウト、ベッツには若干及びませんが、素晴らしい数字を残しそうです。
やはり最近のトレンドは1番に万能型の打者を配置するように変わってきていますね。
第7位シカゴ・カブス(前回4位↓)
チーム防御率3.29 (MLB3位)
チーム打率.263(MLB3位)
チーム全体の数字で見れば、防御率も打率もMLBのTOP3にいて、非常にバランスがいいのですが、いまいち破壊力というか相手を圧倒するような凄みが足りない印象です。
その原因の1つはダルビッシュの不調+故障ですが、やはりこれまでいたテキサスやロサンゼルスのような温暖(暑そう)な場所から、北部のシカゴですから、少し適応に苦労している感じです。
もう少し時間がかかるかもしれませんが、球のキレ自体はいいので環境に慣れさえすれば、成績はある程度残せると思います。
そして攻撃陣の核であるアンソニー・リゾの出来も、まだまだです。
それでいて、絶好調のブルワーズとは4ゲーム差ですので、このナショナルリーグ中地区は予想通り面白くなりそうです。
○クリス・ブライアント…75点
リーグを代表するホームランバッターのブライアントですが、まだ今シーズンは8本と彼としては少なめ。
ただ打率、出塁率はいいので、これは心配する必要はないのかもしれません。
チームのホームラン数が少ないので、やはり彼にかかる期待は大きくなります。
第8位アトランタ・ブレーブス(前回圏外↑)
チーム防御率3.61 (MLB10位)
チーム打率.264 (MLB2位)
今シーズンはチームの体制が整いつつあり、ある程度はやるだろうと思っていましたが地区優勝やプレーオフは来シーズン以降だと読んでいました。
しかし、この時点で地区首位で、あのナショナルズの上にいることは想像できませんでした。
その原動力は2つあります。
①先発投手陣が思いのほか(失礼)いい!
エースのフリオ・テヘラン以外は正直未知数でしたが、フォルテネビッチ、ニューカムがかなり安定しています。
まだまだ若いので、前半戦で自信をつけると今後は化けるかもですね。
②まさかマーケイキスが!
34歳のベテランですが、これまではどちらかというとアベレージを安定して3割弱残すがホームランや打点はそれほど多くない打者でした(地味)
それが今年は3割を大きく超えて、ホームラン、打点ともにキャリアハイをかなり上回るペースです。
彼の前を打つ選手の出塁率が高いことも要因ですが、これは想定外でした。
ここまでは、大躍進のブレーブスですが今後はワイルドカードを目指していくことが現実的です。
まだナショナルズの総合力には及ばないですし、躍進の立役者の1人であるロナルド・アクーニャが怪我をしてしまいました(靭帯損傷なのですぐには復帰できないでしょう)
今シーズンは西地区の数字が伸びていないのでチャンスありです。
○フレディ・フリーマン…85点
オルビーズ、アクーニャと勢いのある若手に隠れがちですが、このチームの攻撃の柱は彼です。
ここまで打撃3部門とも素晴らしく、このままいけば3割・30本・100打点もクリアできる。それくらいの成績を上げています。
第9位セントルイス・カージナルス(前回8位↓)
チーム防御率3.58 (MLB8位タイ)
チーム打率.242 (MLB17位タイ)
ランクインしているチームの中で一番掴み所がないというか…とにかく地味なんだけど、ずっと上位にいるのがカージナルスです。
日本の巨人から移籍したマイコラスと、ワカの先発2人がここまで素晴らしいのが、その要因の一つ。
打線を見ると3割以上打っている選手もいませんし、10本以上ホームランを打っている選手もいないです。
チーム全体の出塁率も決して高くない…
対戦カードを見ていくと、ここまでは比較的緩めな対戦が多かったので、このチームに関してはもう少し様子見をとします。
○マーセル・オスーナ…45点

移籍してかなり苦労していますね。
打率こそ、そこまで悪くないですが長打が全然出ていません。
OPS.645ですからねー、守備固めか!?と突っ込んでしまいたくなる数字です。
あまり長距離砲がいないチームなだけに、彼の上昇が今後は必須でしょう。
第10位ロサンゼルス・ドジャース(前回9位↓)
チーム防御率3.57 (MLB7位)
チーム打率.248 (MLB13位タイ)
もしアリゾナ・ダイヤモンドバックスが失速していなければ、今シーズンは終わってましたね。
とにかくここまで故障者が多すぎです。
開幕直前にジャスティン・ターナーが離脱して(いまは復帰)、若手の核であるコーリー・シーガーの今シーズン絶望。
さらに先発陣の相次ぐ故障。
そして出場しているメンバーの不調。
正直TOP10に入れるか迷ったのですが、ダイヤモンドバックスが大失速したおかげで、地区優勝は全然圏内なのでランクインさせました。
プレーオフに出れさえすれば、やはり強いと思うので。
昨シーズンとは逆で最も混戦の地区になってしまいそうですが、どのチームも一長一短ありで地区優勝争いは混沌としそうです(パドレス以外)
○コディ・ベリンジャー…55点
ここまでは典型的な2年目のジンクスにどハマりしていますね。ターナーやシーガー不在で負担が大きかったのもありますが…
なんとなく、昨年より思い切りの良さがない印象です。
ターナーも戻ってきましたし、彼らしく思い切りフルスイングしていけば結果は上がってくるのではないでしょうか。
まとめ。
4月は絶好のスタートを切ったチームも出遅れたチームも、まだまだ不確定な要素込みの状態でしたが、1/3が終了したこの5月終了時の成績は何かしらの原因があります。
ですので、この時点でプレーオフ進出圏内から10ゲーム以上差を開けられているチームは、今のメジャーの優勝争いをするチームではありません。プレーオフ進出はないでしょう。
アメリカンリーグ→レンジャース、ロイヤルズ、ホワイトソックス、オリオールズ
ナショナルリーグ→マーリンズ、レッズ
が脱落です。
一応、10位以下も紹介しておくと、11位ダイヤモンドバックス 12位フィリーズ 13位ロッキーズ 14位マリナーズ 15位エンゼルスという感じです。
大谷翔平は相変わらずの凄さを披露していますが、ここにきてチームは投手陣の脆さがあらわれてきました。
もう次の6月のパワーランキングを書く頃にはシーズンの半分が終わり、オールスターが間近という時期です。
ランキングはどうなっているでしょうか?お楽しみに。
⇓が6月終了時のパワーランキングです。
ちなみに、オールスターのネット投票では大谷翔平はDHとしてセレクトできますので、ぜひ皆さん投票しましょう!
オールスターでも大谷翔平が見たいです。
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