2019第95回箱根駅伝回顧。覚醒の東海大と大誤算の青山学院の明と暗。

2019第95回箱根駅伝回顧。覚醒の東海大と大誤算の青山学院の明と暗。
[2019/1/5最終更新] 三重県伊勢市の「宿屋 伊勢ピット」の店主でブロガー”おっさ”ーです。

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95回をむかえた箱根駅伝。ここ4年の中では最も予想が優しい=青山学院の一強と思っていた今大会。

総合優勝したのはなんとなんと東海大学でした!

黄金世代と呼ばれる現3年生を中心にソツなく走り、叩き出したトータルタイムは10:52:09。

昨年の優勝タイムより5分以上も早い、素晴らしい成績でした。

逆に王者青山学院は4.5区でまさかの連続ブレーキを起こしてしまい、往路終了時で総合優勝は絶望的に・・。

5連覇は夢と消えました。

力のあるチームが上位を占め、全体として面白いレース展開で楽しい大会でした。

今回は東海大の優勝で幕を閉じた第95回箱根駅伝回顧と題し、勝負の分かれ目や各有力校のレースを振り返ります。

2019第95回箱根駅伝リザルト。

まずはじめに、第95回箱根駅伝の総合成績を振り返ります。

順位チーム名総合タイムレース前評価
1東海大学10:52:09A
2青山学院大学10:55:50S
3東洋大学10:58:03A
4駒澤大学11:01:05A
5帝京大学11:03:10B
6法政大学11:03:57A
7國學院大学11:05:32B
8順天堂大学11:08:35C
9拓殖大学11:09:10C
10中央学院大学11:09:23B
11中央大学11:10:39D
12早稲田大学11:10:39B
13日本体育大学11:12:17B
14日本大学11:13:25C
15東京国際大学11:14:42D
16神奈川大学11:15:51C
17明治大学11:16:42C
18国士舘大学11:16:56D
19大東文化大学11:19:48D
20城西大学11:19:57B

関東学生連合11:21:51
21山梨学院大学11:24:49D
22上武大学11:31:14D

↑が総合成績です。

一番右のレース前評価は
S→優勝候補
A→3位争い
B→シード権圏内
C→流れに乗ればシード権獲得可能
D→今回は経験を積むことが大事

やはり総合はSランクとAランクのチームが上位を独占しました。

箱根駅伝は層が厚くないと上位にはこれないのがハッキリ出ていますね!

しかしながら「絶対王者の青山学院がまさか2区間でブレーキを起こすとは!」

スポーツに絶対がないのは当たり前ですが、このブレーキは全く予想できませんでした。

東海大学は事前の情報通り5区西田が登れるランナーでしたね。

他のランナーも全員が区間一桁でまとめ、穴がなかった。

東洋大学は往路最強の布陣でのぞみ実に面白かったです!

あと1.2枚エース級のランナーがいれば総合優勝もイケましたね。

大健闘したのが帝京大学

今期の3大駅伝全て5位と安定感抜群でシーズンを終えました。

山登りを区間上位で走れるランナーが次回現れれば、非常に面白い存在ですね。


往路の1.2区では本当に差がつきにくくなりました。

特に2区はひと昔前であれば、上位は1時間8分台で走れば区間賞候補でした。

しかし今は8分台で走るランナーはゴロゴロいます。

だからこそ3.4区の重要性が高くなってきている。

当然5区を区間上位で走れるランナーがいることは総合優勝のマスト条件です。

そして復路も最低でも区間一桁で走れるランナーを揃えること。

無論ブレーキは絶対に避けなければなりません。

これらの条件を唯一クリアできたのが今回は東海大学でした。

上位3チームのそれぞれ。

さてこの項では上位3チーム(東海大学・青山学院・東洋大学)のそれぞれについてポイントとなった区間などを振り返っていきます。

東海大学 5区西田と7区阪口が影のMVPだと思う。

まずは初優勝の東海大学です。

↓が東海大学の各ランナーの成績です。

区間氏名(学年)区間タイム(通過順)区間内順位
1鬼塚 翔太(3)1:02:43(3)6
2湯澤 舜(4)1:08:05(5)8
3西川 雄一朗(3)1:03:02(4)7
4館澤 りょうじ(3)1:02:37(2)2
5西田 壮志(2)1:11:18(2)2
6中島 怜利(3)58:06(2)2
7阪口 竜平(3)1:02:41(2)2
8小松 陽平(3)1:03:49(1)1
9湊谷 春紀(4)1:09:36(1)2
10郡司 陽大(3)1:10:12(1)3

1.2.3.4区は出遅れこそなかったが、小田原中継所の時点で先頭の東洋とは3分近い差がありました。

5区西田の激走がなければ、復路のメンバーは相当にキツかったと思います。

往路終了時で1:10少しの差でしたからね。優勝は完全に東洋とのマッチレースの様相になりました。

そして7区阪口の復調も大きかったです。

東洋の小笹が相手でしたので、そこまで一気に差を詰めるのは厳しいと思っていましたが平塚中継所では東洋は目の前!

こうなると残りの区間の力を考えれば優勝の確率がかなり高くなりました。

前々回から、東海は強いと言われてきましたが、箱根のアップダウンの多いコースに苦しめられ、トラックや平坦の力が出せませんでした。

しかし、今回は見違えるようにコースにアジャスト。

ついに念願の初優勝を手にしました。

青山学院 原監督の「采配ミスだった」の真意を探る。

次に5連覇が叶わなかった青山学院。

↓こちらが青山学院の各ランナーの成績です。

区間氏名(学年)区間タイム(通過順)区間内順位
1橋詰 たいせい(4)1:02:41(3)3
2梶谷 瑠哉(4)1:08:30(8)10
3森田 歩稀(4)1:01:26(1)1
4岩見 秀哉(2)1:04:32(3)15
5竹石 尚人(3)1:14:52(6)13
6小野田 勇次(4)57:57(5)1
7林 奎介(4)1:02:18(3)1
8飯田 貴之(1)1:04:34(3)2
9吉田 圭太(2)1:08:50(3)1
10鈴木 塁人(3)1:10:10(2)2

とにかく4.5区のブレーキが痛すぎました。

この2区間で7分近いタイムを失ってしまい、往路終了時で東洋と5:30、東海とも4分以上と総合優勝は現実的には不可能な差がついてしまいました。

他の区間のメンバーは流石の力を見せました。5連覇はできずともこの総合2位は強い2位でした。

レース終了後、原監督は「4区を軽く思いすぎた。私の采配ミスです」とコメントしています。

この真意を紐解いてみましょう。


※以下はあくまで私の見解です。

まず、今回の箱根駅伝について原監督自身もかなり優勝の自信があった(普通に走ればかなりの確率で優勝できると考えていた)

定石では強い4年生と3年の鈴木塁人で1区〜4区を組み、5区竹石で逃げ切る。

復路は6区小野田で差を広げ、7区〜10区は来季も見据えて2.3年生のメンバーで。

多分、このメンバーで組めば優勝していたのは青山学院だったでしょう。

しかし実際は4区に駅伝の公式レース経験がない岩見をもってきた。

原監督の中で「少しドラマチックに勝ちたい!」というエンターテイナーな部分が出てしまった気がします。

きっと3区終了時で先頭あたりにいるが、東洋や東海もついてきている。

ここで少し(悪くても2分)遅れをとっても5区竹石と復路のメンバーでひっくり返せる!

「そうなればドラマチックだ!」と思ってしまったのでは?

それが終了時の「采配ミスです」のコメントに表れているように思えました。

しかし狙いとは裏腹に4区で区間15位。

その遅れで精神的にやられたのか、続く5区竹石も区間13位(昨年より2分以上悪いタイムでした)

往路終了時点で、総合優勝は「復路全員の激走」+「ライバルの失速」の2つの条件が起こらないと厳しい状況に・・

復路メンバーは激走しましたが東海は失速しませんでした。

駅伝って怖いですね・・。

東洋大学 あと1.2枚エース格がいれば・・。

往路優勝した東洋大学。

↓こちらが東洋大学の各ランナーの成績です。

区間氏名(学年)区間タイム(通過順)区間内順位
1西山 和弥(2)1:02:35(1)1
2山本 修二(4)1:07:37(1)4
3吉川 洋次(2)1:02:33(2)4
4相澤 晃(3)1:00:54(1)1
5田中 龍誠(2)1:12:52(1)8
6今西 駿介(3)58:12(1)3
7小笹 椋(4)1:03:45(1)3
8鈴木 宗孝(1)1:04:44(2)3
9中村 拳悟(4)1:12:20(2)19
10大澤 駿(2)1:12:31(3)10

区間の順番こそ違いますが、昨年と同じ5人で往路を走り見事連続の往路優勝!

中でも5区田中龍誠は成長しました(このタイムで山登りができれば来季以降も心強い!)

これは久々の総合優勝いけるか?と思わせましたが8区で東海大に抜かれてしまいました。

ただし8区の1年生鈴木宗像のタイムは立派です(レースの経験が少なかっただけ)

しかし、9.10区は東海大や青山学院との選手層の差が出たのも確か。

もし来季も総合優勝を目指すのでのあれば、もう1.2枚エース格のランナーがいないと苦しいです。

2018-19大学駅伝終了。来シーズンは?

箱根駅伝が終わり、今シーズンの大学駅伝も終了です。

振り返ると、出雲駅伝→青山学院

全日本大学駅伝→青山学院

箱根駅伝→東海大

という結果でした。

東洋大もタイトルは取れませんでしたが、全て3位以内と安定した力をみせました。

引き続きこの3チームを中心に来シーズンも大学駅伝は展開していくでしょう。

さらにダークホースとして帝京大・國學院大あたりは成長次第で面白そう。

駅伝の記事はまた2019出雲駅伝で書きますのでお楽しみに。

これで今季の大学駅伝の記事は終わりになります。







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