宿屋の消防法令適合が出ました!必要だったモノやコトをまとめてみたよ。

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「先日、ついに宿屋に消防法令適合通知が出ました!」

これにより宿屋の営業許可申請に必要な「建物」と「消防」2つのピースが揃いました!
物件を探し始めたのが2017年の春・・やっとやっとこの時がきました!
いよいよ開業が目前になってきました。
建物ほどは費用も時間もかかりませんでしたが、それでも苦労したのは事実・・。
今回の記事は、そんな宿屋の消防法令適合を受けるためのモノやコトをまとめてみました。
これからゲストハウス等をやる方の参考になればと思います。
消防設備等検査済証の交付を受けよう。
まず宿泊施設を開業しようと思ったら、まず間違いなく設置が必要になる設備があります(特例で免除される施設も稀にあります)
これらのモノは基本的に消防設備士や電気工事士の資格がないと設置してはダメなので、機器の価格より工事費の方が多くかかりますね。
○自動火災報知器

煙や熱を感知して「火事だよ!」と知らせてくれるアレです。
現在は法令で設置義務がありますので、必ず設置しなければなりません。
延べ床面積がよほど広くなければ、無線式の自動火災報知器で大丈夫なので費用はべらぼうに高くはありません(機器自体は1つ1万円強)
無線式自動火災報知器は自分で設置しても大丈夫なのですが、自分で設置するとなると後々図面書いたりの時に面倒なので、私はプロに設置もお願いしました(機器よりこれが高い)
ちなみにアマゾンとか家電量販店で売ってる家庭用ではダメです。
「特定小規模施設用」の火災報知器を設置します。
○誘導灯
避難経路や非常口を示した緑に光るアレです。
特例で設置免除となる場合も稀にありますが、その条件は結構難しいと思いますので設置前提でいきます。
↓こちらのサイトで誘導灯の設置が免除される条件が載っていますので、気になる方はご覧ください。
誘導灯ってバッテリーが内蔵されていて停電時でも一定時間は避難経路や非常口を明るく示してくれるんです。
大きな施設だと感じないですが、伊勢ピット内140平米に3機ありますので、全ての電気を落としても結構明るいです。
ちなみに設置工事は必ず電気工事士の資格のある人がしなければなりません。
○消化器

施設の面積や立地によって設置義務があるかどうか変わります。
ホームセンターとかで数千円で売ってるのをポンっておけばいいと思いきや、これも消防設備の資格を持っていないとダメ・・。
なかなか大変なものです。
まずは管轄の消防署に相談し、どの設備の設置が必要かを知りましょう!
そして必ず設置前に「消防設備設置届」を出し、工事が終わったら検査を受ける。
これで問題なければ「消防設備等検査済証」がもらえます。
でもこれで消防に関することはクリアではありません。
次に「消防法令適合通知」を受けなければ旅館業の営業許可申請はできません。
そして、この消防設備等検査済証を取得するために設置したモノたちは、半年に1度(検査済証交付の日付から)点検を専門家に受けて、結果を消防署に報告しなければいけません。
消防法令適合通知を受けるために揃えたモノやコト。
消防設備等検査済証に必要なモノは素人では設置することができませんでした。
でも、消防法令適合通知に必要なものは自分で揃えて設置できるものがほとんどなので、それほど難しくありません。
では揃えたモノやコトを書いていきます。
○防炎カーテン

宿泊施設内各所のカーテンは全て防炎仕様のカーテンを設置しなければなりません。
ホームセンターやニトリでも普通に購入できます。
防炎カーテン自体は、価格も普通のカーテンとさほど変わりませんが、どうしてもバリエーションが少なくなってしまうんですよね。
どうしても好みのデザインが見つからなければ、オーダーカーテンを利用するしかないですが既製品よりかなりコストは上がります。

宿屋 伊勢ピットにはないのですが、絨毯やラグを置く場合にも防炎仕様にする必要がありますのでご注意を。
○避難はしご

宿屋 伊勢ピットは二階建てで、一階と二階を行き来する通路は一か所の階段のみなんですね。
もし階段付近で火災が起きてしまうと、二階のゲストが逃げることができませんので避難はしごを設置しました。
○常備灯

火災だけでなく停電時にもあると便利ですからね、全てのゲストルームに設置してあります。
○避難経路図
ホテルなどでは、ドアに貼ってありますよね。
さすがに伊勢ピットの建物の規模で迷う方は稀だと思いますが、念のために各部屋毎に作成してドアに貼っています。
○防火管理者の資格

防火管理者の資格は講習さえ受ければ、よほどのことがなければ取得できます。
ただし、食品衛生管理者講習のように頻繁に講習会がないので、必要な方はスケジュールをチェックし早めに取得しておくのがベターです。
↓こちらで防火管理者講習のスケジュールや申し込みの方法を確認できます。
これで消防法令適合通知交付の申請ができるようになりました。
申請書を持って管轄の消防署に持っていけば立入検査の日程を調整してくれます。
↓消防法令適合通知書交付申請書はこちらから
http://www.mlit.go.jp/common/001034168.pdf

大変だけれど、ゲストの安全を確保するために。
ここまで書いてきたように、消防法令の適合を受けるためには様々な設備が必要だということがわかったと思います。
まるで知識もない状態でスタートしたので、法令の難解さに頭を抱えることもありました。
でも、結局はゲストが安全に、万が一の際にも避難がちゃんとできるようにするためのことですからね。
苦労した分だけ、消防や安全についての意識や知識もつきました。
これからゲストハウスや宿泊施設をやろうと考えている方の参考になればと思います。
今回はこれで以上です。
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