ゲストハウスは強い業態だ!そのストロングポイントと2点とこれからの課題について考えてみました。

昨年末に購入申し込みをしたゲストハウスにする物件の引き渡しが2018/2/13に決定しました。
2ヶ月も待った…。
私がゲストハウスの経営に興味を持ったのが2014年です。
当初は地方移住がしたいが大前提→地方で生きていくための手段としてゲストハウス経営なんてどうだ?という思考でしたが、4年が経ちこの選択は正解だったかな(まだ開業もしてないけど)と感じています。
今回の記事はゲストハウス経営が現代に強いと思ったこと、そしてこれからの課題について考えてみました。
海外からの旅行者数の伸びが半端じゃない。
⇑のグラフは2007年から2017年の外国人旅行者数の推移です。
→観光庁統計白書 詳しく知りたい方はリンクの観光庁のHPをご覧ください。
私がゲストハウスをぼんやりとやってみようかなぁと思うようになった2014年は、まだ海外からの旅行者は1300万人を少し超える程度でした。
それが昨年2017年は2867万人ですよ!3年で2倍以上になってます。
2018年は間違いなく3000万人を超えるでしょうし、政府が掲げる2020年の訪日外国人数4000万人も夢ではなくなってきました。
もちろん2020年の東京オリンピックをピークに少しは減少するとは思いますが、その後も年間3000万〜3500万人くらいは見込めると予想しています。
海外の旅行者は滞在期間が長いです。
日本人の海外旅行は長くても1週間前後が普通ですが、彼らは短くても10日くらい。
1ヶ月以上滞在するなんて方はザラです。
なので宿代は極力節約する傾向にあり、ゲストハウスのような簡易宿泊所が好まれる。
これがゲストハウスのストロングポイント①です。
ネットサービスや巨大資本に淘汰されにくい。
昨年、私の住む街に長年あった大型ショッピングモールが潰れました。
もちろん全ての原因がネットサービスの煽りではないですが、これは衝撃的でした。
考えてみれば自分が買い物をするのも、普段の生鮮食品以外はほとんどネットショップで買ってます。
電化製品や日用品、本はamazonだし、洋服はZOZO TOWN。
リアル店舗で購入するものは年々少なくなっています。
これは私に限らずネットを使う人ならば必然ですよね。便利で安いですもん。
物を売るリアル店舗が生き残るには、よほどその店で買いたいと思わせる付加価値がないと、どんどん潰れていくと思います。
例えば私なら自転車や自転車用品です。これはプロのアドバイスを聞いて購入したいのでリアル店舗で買うことが多いです。
しかし、旅行業をはじめとする『物』ではなく『事』を扱う業種はネットサービスの煽りを受けにくいです。
いくらネットショップやVRのような技術が発展しても、人々の旅行したい欲望はなくならない=そこには宿が必要ですからね。
特にゲストハウスのような小規模で狭い顧客層をターゲットをにしている業態はなおさらです。
例えばGoogleがビジネスホテルをチェーン展開しガンガン作ったら、大手のビジネスホテルチェーン(東横インとか)はきついでしょう。
でもゲストハウスにとってはそれほど痛くない。
要するに巨大資本に淘汰されない。そこがゲストハウスのストロングポイント②です。
まとめ、そしてこれからの課題。
以上のようにゲストハウス経営は、①時代の流れが向いている。②ネットショップ等の巨大資本に淘汰されにくい。
のがストロングポイントだとわかっていただけたと思います。
しかし、課題も多いです。
まず国内旅行者(日本人)の宿泊者はまだまだ少ないです。
これは2泊3日のツアー旅行人気が依然として根強く、そこにゲストハウスが入り込む余地はありません。
旅行の期間が4泊5泊くらいがスタンダードになれば、前半はリゾートホテルに泊まってゆっくり過ごし、後半はゲストハウスのような場所に泊まりアクティブに過ごす。
そのようになればなぁっと思っていますが、これは日本社会全体のことなので私一人がどうこう言って解決できることじゃないですけどね…。
そして、観光立国を名乗るのであれば海外のスタンダードに近づけるべきことがいろいろあります。
その代表がキャッシュレス化です。
2016年に屋久島に行った時にこんなことがありました。
私の泊まっていたゲストハウスに海外の男性がチェックインしてきた際のやりとりです。
世界遺産とはいえ離島なので仕方ないかもですが、この旅行者は散々いろんな宿で断られたそうです。
ご主人が親切でなかったら寝る場所もなく、日本の旅が嫌な思い出になってしまうところでした。
日本人の現金主義は諸外国からするとちょっと異常なようです。
日本の中心、東京駅のすぐそばの店でも未だに現金オンリーの店は結構あります。
ちなみに私のゲストハウスはクレジットカード、電子マネー、いずれかでの支払いをお願いしようと思っています。
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