松井秀喜さんを最も苦しめた投手、故「ロイ・ハラデイ」氏の凄さを語ります。

松井秀喜さんを最も苦しめた投手、故「ロイ・ハラデイ」氏の凄さを語ります。

2017年11月7日信じられないニュースが飛び込んできました。

「ロイ・ハラデイ氏が飛行機事故で死亡」

なにかの間違いであったほしい…その願いも虚しくハラデイはこの世を去りました。

私がメジャーリーグを見るきっかけになったのは松井秀喜さんですが、魅力を教えてくれた一人がハラデイ氏でした。

この記事は彼の功績を称える意味で、ロイ・ハラデイという投手の凄さを書いています。

ロイ・ハラデイ氏の経歴。

ユニフォームを脱いでも爽やかなハラデイ氏

まず、簡単にロイ・ハラデイ氏の経歴を紹介しておきます。

1977年 コロラド州デンバー生まれ。

高校時代はバスケットボールと野球の二刀流アスリートでした。

1995年 ドラフト1巡目(全体17位)でトロント・ブルージェイズに入団。

2003年 22勝をあげ最多勝獲得。同年のサイ・ヤング賞投手に選ばれる。

2009年 オフにトレードでフィラデルフィア・フィリーズへの移籍が決まる。

2010年  21勝をあげ最多勝獲得。2度目のサイ・ヤング賞投手に選ばれる。

この年は5月に完全試合、ポストシーズンの地区シリーズではノーヒットノーランをそれぞれ達成している。

2013年 利き手である右肩の怪我が原因でこのシーズンをもって現役を引退。

2017年11月7日 自らが操縦する水陸両用飛行機が墜落し死亡(享年40歳)

ハラデイの代名詞はカットボールとシンカー。

⇑全盛期のハラデイのピッチングです。

これ見てどう思います!!?

こんな球、絶対打てないでしょう!?(糸でも付いてるかのように曲がる)

メジャーリーグの打者たちが身体を仰け反らされたり、まともにスイングさせてもらえていません。

バットに当たったとしてもボテボテの内野ゴロです。

これがハラデイの真骨頂ですが、キレイなストレートはまず投げません。

右打者からすると外角に逃げていく球か、胸元(膝下)に食い込んでくる球。大きく分けるとこの2種類の軌道のどちらかで攻めてきます。

ハラデイの代名詞はこの2種類の軌道の変化球。

本人いわく、外角に逃げる球はカットボールの他にナックルカーブ、スライダー。

内角に食い込んでくる球はシンカーの他にツーシーム、チェンジアップなども投げていたようです。

ただハラデイの代名詞といえばカットボールとシンカーなので、主にこの2種類の球を例に説明していきます。

松井秀喜さんが最も苦手だった投手。

松井秀喜さん

最も苦手な投手。何回打ってもボテボテの内野ゴロになっちゃう。 

と松井秀喜さんも言っているように、ゴロを打たせる名手でした。

ゴロを打たせるのが得意=球数が減り長いイニングを投げられる。

メジャーリーグの先発ピッチャーで一流ラインとされる200イニング登板を16年の現役生活で8回。

そのうち230イニングを超えたのも6回とまさに安定感の塊のようなピッチャーでした。

松井秀喜さん

彼を攻略するには、カットボールかシンカーどちらかにヤマをはるしかない。ヤマが外れた場合はバットをへし折られるか、情けない三振になりますけど…

と松井秀樹さんは、ハラデイの攻略についても語っていました。

これを分かりやすく説明すると、

左打者である松井さんからみると、まずカットボールにヤマをはるとします。

予想通りカットボール(内角に食い込んできた)なら詰まらないように引っ張る。

ヤマが外れてシンカー系の逃げていくボールなら松井さんでも当てることは難しいでしょうね。

逆にシンカーにヤマをはったとします。

予想通りシンカー(逃げていく球)がきたら踏み込んで逆らわずにセンターから左方向に叩く。

ヤマが外れてカット系の食い込んでくるボールならバットがグシャッといきます。

ヤマが当たったとしても、これだけのキレの変化球ですから芯で捉えるのは至難の技でしょうけれど…。

私にメジャーリーグの魅力を教えてくれた1人。

年度 登板数 投球回 セーブ 防御率 奪三振 与四死球 WHIP
通算16年 416 2749 1/3 203 105 1 3.38 2117 673 1.18
1998 2 14 1 0 0 1.93 13 2 0.79
1999 36 149 1/3 8 7 1 3.92 82 83 1.57
2000 19 67 2/3 4 7 0 10.64 44 46 2.20
2001 17 105 1/3 5 3 0 3.16 96 26 1.16
2002 34 239 1/3 19 7 0 2.93 168 69 1.19
2003 36 266 22 7 0 3.25 204 41 1.07
2004 21 133 8 8 0 4.20 95 40 1.35
2005 19 141 12 4 0 2.41 108 25 0.96
2006 32 220 16 5 0 3.19 132 39 1.10
2007 31 225 1/3 16 7 0 3.71 139 51 1.24
2008 34 246 20 11 0 2.78 206 51 1.05
2009 32 239 17 10 0 2.79 208 40 1.13
2010 33 250 2/3 21 10 0 2.44 219 36 1.04
2011 32 233 2/3 19 6 0 2.35 220 39 1.04
2012 25 156 1/3 11 8 0 4.49 132 41 1.22
2013 13 62 4 5 0 6.82 51 46 1.47

⇑がメジャーリーグ16年間のハラデイの生涯成績です(スマホの方は横画面でご覧ください)

2009年まではブルージェイズ、2010年以降はフィリーズに在籍しました。

2003年と2010年はサイ・ヤング賞を受賞しました。

2003年に松井秀喜さんがメジャーリーグに移籍したことで、松井さんファンの私はそれまであまり興味のなかったメジャーリーグを、かなり見るようになりました。

2003年はハラデイにとってベストシーズンとも言える年で、彼のピッチングを見たときの衝撃は今でもはっきりと覚えています。

『こんなすごい投手がメジャーリーグにはいるんだなぁ!メジャーってすげぇ!』

彼がいなければ、ここまでメジャーリーグの魅力にどっぷりと浸かることはなかったかもしれません。

残念ながら肩の怪我で、2013年に現役を退くことになります。

そして2017年、40歳での早すぎる死。

このハラデイ氏死亡のニュースを聞いた時は信じられませんでした。

少し時間が経ち、事実を受け入れてようやくこの記事を書くことができました。

彼の圧巻の投球は決して忘れません。

「私にメジャーリーグの魅力を教えてくれてありがとう」

ご冥福をお祈りします。







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