「自転車日本一周 vol.1 関東・東北編」

引きこもり生活を送っていた私が、テレビで見たドイツ人の自転車旅人に感動し「自転車日本一周」をすることを決めたことを書きました。
⇓こちらは「自転車日本一周」をするきっかけになったことを書いた記事です。
本記事からは数回に分けて、その「自転車日本一周」をダイジェスト的に書いていきます。
vol,1の今回は自宅をスタートして本州最北の青森県大間までの約1000kmのもようを書きました。
自転車はもちろん、キャンプや旅も素人の私が勢いで出発したら、こうなりました。
Contents
東日本大震災の復興状況と「あまちゃん」のロケ地が見たい。
⇑がスタートして本州最北の大間崎までのルート図です。
千葉県(自宅スタート地)→埼玉県→群馬県→栃木県→茨城県→福島県→宮城県→岩手県→青森県の順で9都道府県を走りました。
東日本大震災で大きな被害がでたエリアの復興状況を見ておきたかったことと、当時大ヒットした朝ドラ「あまちゃん」のロケ地に行ってみたかったことがこのルート設定にした大きな理由です。
不安だった野宿が、やってみたら楽しかった。

自転車で日本一周する上で寝床を確保するのは命に関わる問題です。
私は経済的制約もあり、まずは野宿スポットを探す→見つからない時はネカフェやゲストハウスと行った比較的安い宿に泊まる→ホテルや旅館は体調が悪い時や緊急時のみという考えでした。
記念すべき最初の野宿(人生初)となったのは⇑の写真の道の駅です。
散々ウロウロしてようやくテントを設営したのを今でもはっきり覚えています。
寝付くまでは、『ヤンチャな若者に取り囲まれたどうしよう』とか『野犬に襲われないか』とか不安でしたが、自転車で長距離を漕いだ疲れもあって爆睡でした。
思いのほか快適でした。
道の駅は、長期の旅をする上でとても重要な野宿スポットです。ただし法律上はグレーゾーンなので注意が必要です。
私は道の駅が営業している時間に到着したら、責任者の方に野宿(テント泊)の許可を取ります。
断られたら諦めてほかを探しましょう(ただここで断れらるケースは稀です)
すでに道の駅が閉店していたら、申し訳ないですが無許可でテント泊します。ただし『野宿禁止』や『テント設営禁止』の張り紙などがあれば別の場所を探します。
そしてテント泊した朝は、道の駅がオープンする前に撤収が原則です。

旅に出る前は一番不安だった野宿ですが、やってみるとめちゃめちゃ楽しかったです!
標高1000m越えに挑み、峠のキツさを知る。

自転車で峠を越えることを、素人の自転車乗りだった当時の私はこう思っていました。
『ツールドフランスとかに出るプロ選手は標高2000mくらいの峠を1日に2つ3つ越えたりする。半分の高さの1000m1回なら余裕でしょ』
これが地獄でした。
半分も行かないうちに両足の脹脛がつり、自転車を押して登らなければならない状態に陥ります。
食料もなく腹ペコですが、当然買い物ができるような店はありません。
気がつけば日が落ち山の中は真っ暗に…何も見えないです。クマでも出てきたら終了です。
Uターンして麓まで戻ろうかと思うくらい怖かったですが、ここは前に進むことにしました。
日光の街に着いた時は、嬉しくて泣きそうになりましたね。
これは教訓になりました。
峠を越えるルートの日は時間に余裕を持っていくこと。
食料を備蓄しておくこと。
明るいライトを装備しておくこと(400ルーメン以上推奨)
雨の中走るのが、こんなに辛いものだとは!

いよいよ、関東を出て東北最初の福島県に入るあたりまで来ました。
しかしここで恐れていた『雨』が降り出します。

素人の自転車乗りであった当時の私は、雨に降られて長時間走ることがこんなにも辛いのかと愕然としました。
とにかく寒い。
普通に生活していたら、1時間以上雨に打たれて自転車に乗るなんてことはないですもんね。
とりあえず野宿セット(テントや寝袋)が雨に濡れるのは最悪なのでゴミ袋で包んで応急処置をしました。
そしてコンビニで¥800くらいのレインポンチョを購入しました。
体がびしょ濡れになることは防げますが、まぁ蒸れる! 外からの雨は防げても自分の体が発する熱で結局びしょ濡れです(でも寒さはだいぶ軽減します)
そして超安物の自転車サイドバッグの中は浸水していました。残念ながらツーリングマップルは処分となりました。
後にジップロックや衣類圧縮袋を使い防水対策をしました。
少なくともレインウェア上下(費用に余裕があるならゴアテックス製を断然オススメします。値は張りますが快適さが全く違います)と
防水性のある自転車サイドバッグは必要だなぁとこの時思いました。
震災の爪痕と「あまちゃん」の三陸海岸へ。

いよいよ東日本大震災で津波の被害が大きかった三陸海岸沿いに来ました。
当時で震災後2年半ほど経過していましたが、震災直後のニュースで見た景色とあまり変わっている感じがせずショッキングでした。
震災からもうすぐ7年、この自転車旅からは4年半。
今はどのようになっているのでしょう?
この三陸海岸沿いは再度訪れて復興状況を見たいですね。



念願の「あまちゃん」のロケ地をいろいろ見れました。
当時は袖が浜に向かう道を一般車両の交通規制をするほど人気でしたが、さすがに今はそこまでしていないでしょう。
この「あまちゃん」ロケ地巡りも再度してみたいですね。
ただし、仙台から三陸海岸を通り青森県に至る国道45号線は、アップダウンが300km以上もひたすら続く厳しい道です。
特に目的を決めていないなら、国道4号を使った方が圧倒的に楽ですよ。
本州最北に到着、舞台は北の大地へ。

ここから津軽海峡を渡り、いよいよ北海道(函館)へ。
自転車もキャンプも旅も、ど素人でスタートしました。
トラブルはいろいろありましたが、何とか1000km走りきり本州最北まで来ました。
次回、自転車日本一周vol,2は北海道編をお送りする予定です。
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