「自転車日本一周 vol.3 日本海側編」

前回、自転車日本一周vol.2は北海道の西側の名所を巡り再び函館から青森に戻るまでの話でした。
今回vol.3は本州の日本海側をひたすら南下し、九州への玄関口である山口県下関市までです。
初のパンクなどトラブルはありましたが、丹後半島などの絶景にも出会えました。
Contents
ほぼ未開の地であった日本海側をひた走る。
⇑が北海道をあとにし青森のフェリーターミナルから山口県下関の関門海峡までのルート図です。
青森県(旅中2回目)→秋田県→山形県→新潟県→長野県→富山県→石川県→福井県→滋賀県→京都府→兵庫県→鳥取県→島根県→山口県の順に走りました。
この自転車日本一周をするまで、新潟県・長野県・京都府・兵庫県の4府県以外は行ったことすらなく、いかに自分の行動範囲が狭かったか思い知りました。
関東育ちの私にとって、ほぼ未開の地であった日本海側の土地は、とても走りやすく温かな人々が多かったです。
「日本一周中」などの看板は、周りに自分が何者かを知らせる優しさ。


太平洋側の三陸海岸と違い、日本海側の道はフラットで自転車で走りやすかったですね。
天気も良かったですし、あっという間に東北地方を出てしまいました。

新潟では道の駅でテント設営していたら地元に方に食事に誘ってもらいご馳走になってしまいました。

私は旅中、他の日本一周している人たちがつけている⇑の写真のような看板を一切使いませんでした。
作るのが面倒だったとか照れくさかったとか理由はありますが、結果的に言えば¥100ショップのホワイトボードでもいいので看板を付けるのが正解でした。
それは自分が「何者なのか(何をしているか)」が周りの人に一目でアピールできるからです。
他人の立場になって考えて見ると、もし自分に興味を持ってくれていても何者かがわからないと声掛けにくいですよね?
『日本一周中』などの看板は周りに向けたアピールであるととともに、自分が何者かを表示する優しさであると今は思っています。
ちなみに食事に誘ってもらったり物を頂いたり泊めてもらったり、何らかの施しを受けた回数は、看板なし日本一周100日間<2015年にやった1ヵ月の四国遍路(白装束着用で一目でお遍路さんとわかる)でした。
せっかく知らない土地に行くのですから、いろんな交流があった方が楽しいですよ。
初めてのパンク、それはまさに地獄だった。

千葉の自宅を出発して約1ヵ月。走行距離2500km。
ここまで起きなかったことが不思議ですがついに初パンクが起きます。
しかも場所は新潟と富山の県境にある「親不知」という断崖の続く何もないところでした。

しばらく自転車を押して避難場所があったので、人生初のパンク修理に取りかかろうと思った時です…
あれ、出発のとき入れたはずの自転車修理道具やスペアチューブがない!!
おそらく野宿するときに一式荷物を出すから、どこかでしまい忘れたんだ。
地元の方に自転車用品が買えるような店がないか尋ねると「泊」という街まで行けばホームセンターがあると情報を得ます。

20kmかぁ…でも行くしか選択肢ないですからね、引き続き自転車を押してひたすら歩きます。

ホームセンターの閉店間際に着いてなんとか自転車修理道具とスペアチューブをゲット!
かなり時間かかりましたが修理完了です。本来なら閉店して照明を落として帰宅するはずのホームセンターの方が、修理が終わるまで照明つけて待っていてくれました。
ありがたい。
修理道具のチェックは怠らないようにですね。
私と同じで素人自転車乗りでスタートする場合は、スタート前に近所の自転車店でパンク修理のレクチャーくらい受けた方がいいかもしれません。
初めてのパンクは、まさに地獄の思い出です。
丹後半島→山陰、そして九州への玄関口下関へ。


行動範囲の狭かった流石の私も京都は来たことがありました。
しかし、それは京都市内に限りです。
天橋立や伊根の舟屋群のある丹後半島には初めて行きましたが、ここは素晴らしかったです。
アクセスは良くありませんが京都に来た際は足を延ばす価値ありです。


鳥取と島根でそれぞれ一番の有名観光スポットに寄り、いよよいよ日本海側ラストの山口県に入ります。

この角島大橋は、当時全く知らずにたまたま通ったんですがメチャメチャ混雑してました。
どうやら絶景の橋として有名なようです。
しかし、私が行った日は、写真の通りどんより天気で風も強く全然綺麗じゃありませんでした。
とりあえず自転車で途中まで渡ってみましたが、道幅が狭いうえに車が多いので危ないです。
徒歩でも渡るのはOKだそうですが、行かれる方は十分注意してくださいね。


さぁ、ついに下関まで来ました。
青森のフェリーターミナルから日本海側をひたすら走り1700km。
スタートした頃は50km進むのにもヘトヘトになっていたのに、この頃は100km/日くらいは当たり前になっていましたね。
自転車で走るのがこんなに楽しいなんて。
久しくなかった「生きがい」みたいな事を感じたのがこの頃でした。
いよいよ旅は九州に突入します。
次回、自転車日本一周vol.4は九州編をお送りします。
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