「自転車日本一周 vol.6 完結編」

前回、自転車日本一周 vol,5は四国を旅した話でした。
今回はしまなみ海道の出口である広島県尾道から太平洋側を走り、ゴールである東京に着くまでの話で自転車日本一周のダイジェスト最終回です。
自転車もキャンプも旅もド素人の私が勢いだけで出発した旅でしたが、ついに100日間7000kmを走りきりました!
3大都市を通って凱旋。
⇑がしまなみ海道を渡って本州に戻り、ゴール地点である東京までのルート図です。
広島県→岡山県→兵庫県(この旅2度目)→大阪府→和歌山県→奈良県→三重県→岐阜県→愛知県→静岡県→山梨県→神奈川県→東京都(ゴール)の順に走りました。
ここまできたら、あとは帰り道みたいなもので難所と言えるのは最後の箱根くらいです。
大阪・名古屋・東京と大都会をとおり凱旋しました。
関西の世界遺産をめぐる。

姫路城を見ていこうと思ったのですが、当時は改修工事中で外観は写真のような状態でした(でかい牛乳パックが建っている見たい)
あまり観光客もおらず改修中だから中には入れないのかと思い外観しか見ませんでしたが、一部を除いて城内に入れたようです。
改修工事中の城に入れるなんて、普通の状態よりレアですから今思えば入ればよかったなぁ。
2015年に改修工事は無事完了し現在は美しい真っ白な姫路城が見れます。
⇓工事を行なった鹿島建設のHPで改修前と改修後の写真が掲載されています。


奈良まできました。
奈良と言えば法隆寺や東大寺の大仏さまが有名ですが、私は↑写真の興福寺がダントツで好きです。
それは「阿修羅像」はじめ、誰もが歴史の教科書で見た事がある国の宝が展示されている「国宝館」が素晴らしいからです。
東大寺の大仏さまは見たけど、興福寺国宝館に行かないなんてもったいないです。
生で見る「阿修羅像」は時が止まってしまうような美しさですよ。

旅の思い出に奈良公園で野宿してみようかと思いました。
少しウロウロしましたが、公園と名乗ってますし『野宿禁止』みたいな看板はない(2013年当時)
東屋やベンチはたくさんありますし、大丈夫かなと思っていたんんですが…鹿がいました。
思いのほかたくさん頭数がいて、日が落ちるとかなり怖かった。
100日近くいろんな場所で野宿しましたが奈良公園はダメでした(諦めて近くのネットカフェで寝ました)
奈良公園で野宿した強者がいたら連絡お待ちしています。
静岡県で大ピンチも『日本一周』の威力で回避。

ここは三重県亀山市にある「関宿」という宿場町です。
たまたま近くを通ったので寄りましたが、この景観は美しかったです!
あまり観光化されていないようでとても静かで、当時の空気感が残る貴重な場所だと思います。
この関宿には全国的に有名なゲストハウス「石垣屋」があります。
私も一度泊まって見たいゲストハウスです。
国道1号から近いですから旅人が多く訪れるようですよ!


100日ちかくの旅のうち80日くらいは野宿をしましたが、たいしたピンチはありませんでした。
しかし、この最終盤にきて最大のピンチが静岡県でおきます。
それは、ある公園の東屋で寝ているとなんかまわりがザワザワうるさい。
…起きてみるとビックリ! すごい派手な服装のバイクの若者たちに囲まれてる!
ということで小一時間ほど旅の話をして盛り上がり、若者たちは去って行きましたw
『日本一周』の威力はすごいです。
最初は身ぐるみ剥がされるかと思いましたが、話してみるといい子達でした。
とにかく何事もなくてよかった。
ゴール!「自転車日本一周」終了。

もう富士山の麓です。この日は綺麗に富士山が見えました。
旅が終わる寂しさとやりきった充実感で、この場で泣いてしまったのは内緒です。

せっかくなので富士宮焼そばを食べて行きます。
検索でトップヒットした「うるおいてい」にきました。
目の前の鉄板で店員さんが焼いてくれました。モチモチ麺が美味しかった!

最後の箱根を登り、あとは都内へ向けて走るだけです。
思えば最初は500mの標高も登れなかったのに、この頃は箱根の坂もスイスイ上がれるまで力がついていました。
ゴーール!!
ついに「自転車日本一周」終わってしまいました。
自転車もキャンプも旅もド素人の私が約100日間、7000kmを走りきりました。
最初の10間ほどは、キツすぎて『帰りたい』とかやった事を少し後悔していました。
でも、旅に慣れてきてからは毎日が楽しく輝きこんなに充実した日々を送るのはいつくらいだっただろう?
そんなふうに感じました。
引きこもりだった私が、旅に出るきっかけになった↑写真の彼のようなキラキラした表情に少し近づけたかな?
「自転車日本一周」本当にやってよかったです。
※全6回にわたり書いてきた「自転車日本一周」のダイジェストもこれで終わりになります。
⇓この旅で気がついた事、そしてそれをこれからの人生にどう活かすか(活かしたか)を書いています。
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