2017ワールドシリーズ進出ならずもネクストヤンキースに見た明るい未来。

日本時間2017/10/22、リーグチャンピオンシップでアストロズに破れヤンキースの今シーズンが終了しました。
本記事では2017年のヤンキースのレギュラーシーズンを振り返るとともに、来シーズンの構想を書いています。
残念ながらワールドシリーズ進出はなりませんでしたが、このネクストヤンキースには凄い可能性と明るい未来を感じました。
※筆者は大のヤンキースファンです。
Contents
2017年シーズンの通信簿。
まずは2017年レギュラーシーズン(プレーオフの成績は含んでいません)の主要メンバーの成績を振り返ります。
一番右の「通信簿」は私独自の見解で10段階評価で評価しています。
投手陣の通信簿。
先発ピッチャー全員+リリーフピッチャーは50イニング以上登板した選手の成績です(スマホでご覧の方は横画面にしてくださいね)
選手名 | 試合数 | 投球回 | 勝利 | 敗戦 | セーブ | 防御率 | 奪三振 | 被安打 | 与四死球 | WHIP | 通信簿 |
田中将大 |
30 |
178 1/3 |
13 |
12 |
0 |
4.74 |
194 |
180 |
48 |
1.278 |
6 |
ハイメ・ガルシア |
27 |
157 |
5 |
10 |
0 |
4.41 |
129 |
157 |
65 |
1.413 |
4 |
マイケル・ピネダ |
17 |
96 1/3 |
8 |
4 |
0 |
4.39 |
92 |
103 |
23 |
1.308 |
4 |
ルイス・セベリーノ |
31 |
193 1/3 |
14 |
6 |
0 |
2.98 |
230 |
150 |
57 |
1.070 |
8 |
ジョーダン・モンゴメリ |
29 |
155 1/3 |
9 |
7 |
0 |
3.88 |
144 |
140 |
52 |
1.236 |
6 |
CC・サバシア |
27 |
148 2/3 |
14 |
5 |
0 |
3.69 |
120 |
139 |
55 |
1.304 |
7 |
ソニー・グレイ |
27 |
162 1/3 |
10 |
12 |
0 |
3.55 |
153 |
139 |
60 |
1.225 |
6 |
デビッド・ロバートソン |
61 |
68 1/3 |
9 |
2 |
14 |
1.84 |
98 |
35 |
26 |
0.893 |
8 |
アダム・ウォーレン |
46 |
57 1/3 |
3 |
2 |
1 |
2.35 |
54 |
35 |
16 |
0.890 |
7 |
トミー・ケインリー |
69 |
62 2/3 |
2 |
4 |
0 |
2.59 |
96 |
53 |
19 |
1.032 |
7 |
アロルディス・チャプマン |
52 |
50 1/3 |
4 |
3 |
22 |
3.22 |
69 |
37 |
23 |
1.191 |
6 |
チャド・グリーン |
40 |
69 |
5 |
0 |
0 |
1.83 |
103 |
34 |
19 |
0.768 |
8 |
デリン・ベタンセス |
66 |
59 2/3 |
3 |
6 |
10 |
2.87 |
100 |
29 |
55 |
1.407 |
5 |
まずはルイス・セベリーノの著しい成長がありました。
200イニング登板こそ届きませんでしたが、ほぼ全ての項目で高水準の成績でした。
特に防御率・奪三振数・WHIPはMLBでもトップレベルにありますので、来シーズン以降もこの成績を保ち、あと3,4勝を多く勝ち星を取れればサイヤング賞も夢ではありません。
あとは精神的なタフさだけが課題ですかね。
いずれにせよ、これからのヤンキースのエースを担う逸材です。
リリーフ陣は二本柱のチャプマンとベタンセスの調子の波が大きかったです。
この2人の負けがトータルあと3.4減っていたら地区優勝できていたかもですね。
他のリリーフ陣は全体的に素晴らしい成績でした。
リーグ最強クラスのブルペンと言っていいと思います。
来季もこのメンバーでできたら先発陣は心強いと思います。
田中将大は確かに例年よりは悪かったです。
しかし数字で見ると、そこまで悪い数字ではないですね。
調子の悪い日と良い日の出来の差がありすぎました。
来季は安定したいつもの田中将大になっていることを期待しましょう。
野手陣の通信簿。
300打席以上打席に立った選手の成績です(スマホでご覧の方は横画面にしてくださいね)
選手名 | 試合数 | 打数 | 安打数 |
打率 |
本塁打 | 打点 | 三振 | 四球(死球含む) | 出塁率 | 長打率 |
OPS |
通信簿 |
ブレット・ガードナー |
151 |
594 |
157 |
.264 |
21 |
63 |
122 |
80 |
0.35 |
0.428 |
.778 |
7 |
チェース・ヘッドリー |
147 |
512 |
140 |
.273 |
12 |
61 |
132 |
66 |
0.352 |
0.406 |
.758 |
6 |
スターリン・カストロ |
112 |
443 |
133 |
.300 |
16 |
63 |
93 |
27 |
0.338 |
0.454 |
.792 |
6 |
マット・ホリデー |
105 |
373 |
86 |
.231 |
19 |
64 |
114 |
49 |
0.316 |
0.432 |
.748 |
4 |
ディディ・グレゴリウス |
136 |
534 |
153 |
.287 |
25 |
87 |
70 |
28 |
0.318 |
0.478 |
.796 |
7 |
ジャコビー・エルズベリー |
112 |
356 |
94 |
264 |
7 |
39 |
63 |
46 |
0.348 |
0.402 |
.750 |
5 |
ゲイリー・サンチェス |
122 |
471 |
131 |
.278 |
33 |
90 |
120 |
50 |
0.345 |
0.531 |
.876 |
8 |
トッド・フレージャー |
147 |
474 |
101 |
.213 |
27 |
76 |
125 |
97 |
0.344 |
0.428 |
.772 |
6 |
アーロン・ヒックス |
88 |
301 |
80 |
.266 |
15 |
52 |
67 |
54 |
0.372 |
0.475 |
.847 |
6 |
ロナルド・トレイエス |
108 |
315 |
92 |
.292 |
3 |
36 |
43 |
12 |
0.314 |
0.375 |
.689 |
6 |
アーロン・ジャッジ |
155 |
542 |
154 |
.284 |
52 |
114 |
208 |
132 |
0.422 |
0.627 |
1.049 |
10 |
なんといってもアーロン・ジャッジの怪物ぶりが圧倒的です。
三振だけはもう少し減らしてほしいですが、他はルーキーとしてはとんでもない数字です。
特にホームラン52本。
この10年で50本以上ホームランを打ったのはジャッジの他に5人しかいません。
それをルーキーイヤーで達成してしまうのですから…。
ヤンキースの関係者が「彼はジーター以来出なかったヤンキースの未来であり希望です」とシーズン前に語っていたのも頷ける成績でした。
ジャッジの陰になってしまいましたが、ゲイリー・サンチェスの活躍も見事でした。
キャッチャーとして守備面ではまだまだ課題はあります。
ただキャッチャーとして出場し、これだけの打撃成績を残したことはとても価値があります。
ファーストやDHへのコンバートの話もあるようですが、私はこのままキャッチャーとして育てていくべきだと思います。
黄金時代再び?来シーズン以降のチーム構想。
⇑来シーズン以降のロースターを考えてみました。
これだけでも十分強いですが課題もあります。
最優先で補強するのは先発の柱もう1人です。
このオフに日本の宝である大谷翔平がポスティングでメジャーリーグ入りをします。
獲得してほしいなぁ。
次に三塁手の補強です(もしくは育成)
T・フレージャー、C・ヘッドリーとも悪くないのですが良くもない…。
現ブルージェイズのJ・ドナルドソンのような強打で好守の選手がいたらなぁ。
しかし、実績のある選手を獲るとチームの年俸が上がりすぎてしますので若手の有望株の起用もアリかもしれません。
先発の柱1人+三塁手。この二つの補強(育成)さえクリアすれば、あとはそんなにイジるところはないです。
私の構想のようなチームになれば相当強いですよ!
無敵を誇った90年代後半のような黄金時代が再び訪れるかもしれません。
ちなみに現監督のJ・ジラルディは今シーズンで契約満了です。新監督を迎えるのですかね?
※追記…ヤンキースはJ・ジラルディ監督との契約更新をしないと発表しました。これにより新しい監督を迎えることが決まりました。
楽しそうにイキイキとプレーする選手たちに感じた明るい未来。
ヤンキースファンならばこの画像はお馴染みかと思います。
ホームランを打った選手にチームメイトが即席のヒーローインタビューをする光景ですね。
もう15年近くヤンキースファンですが、こんな光景は見たことがありませんでした。
親指を下に向ける「サムズダウン」なんてのも流行りました。
『なんと楽しそうにイキイキと野球をするんだろう!』
まるで少年野球チームのような雰囲気のベンチでした。
去年までの緊張感が漂うピリピリとした雰囲気も好きでしたが、今年のベンチの雰囲気は最高です。
冒頭の通り、残念ながら今シーズンのワールシリーズ進出は叶いませんでしたが、これほど見ていて楽しかったシーズンはありませんでした。
来シーズンはこの少年野球チームのような雰囲気を残しつつ、ワールドシリーズ制覇目指してほしいですね。
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