「四国お遍路マニュアル自転車版」その三 愛媛県編。

前回「お遍路マニュアル自転車版」その二は高知県編でした。
その三である今回は、愛媛県内にある札所40番→65番までを主に自転車で巡る為の情報を書いていますが、観光情報もあります。
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40番から65番までの札所が愛媛県にあります。
今回は愛媛県編ですので、40番札所「観自在寺」→65番札所「三角寺」までになります。
⇑の地図は札所同士を最短距離で結んだものですので、実際は450km以上はあると思います。
高低図を見ると2ヶ所飛び出ているところがありますね。
後ほど詳細は説明しますが難易度の高いのはここくらいで、あとは比較的優しいです。
高知県ほど札所間も遠くなく徳島県ほどの激坂もない、ちょうどいい感じが愛媛県です。
そして、道後温泉や今治といった観光地がお遍路の動線上にあるのでそこも魅力です。
愛媛県の序盤はのんびりムード。
愛媛県の序盤は、特に道中も札所も注意するような場所はありません。
宇和海の美しい景色を眺めつつのんびり走れます。
宇和島周辺で食べる鯛飯は贅沢な卵かけご飯風で美味しいです。
がっつり食べたい方は41番「龍光寺」近く、「道の駅みま」ではランチバイキングもやっています。

そして43番「明石寺」のある卯之町には明治時代の町並みが残る綺麗な場所があります。

久万高原を攻略して松山市内のボーナスステージへ。
愛媛県の最初の難所、44.45番は久万高原という高原の中にあります。
ただアプローチの距離もありますから、それほどの激坂はありません。
内子町を過ぎると山に入り、目ぼしい補給場所は道の駅くらいなので、内子で観光がてら買い出しもしておくといいです。
真弓峠を登って久万高原に入ります。
番号通り44番「大寶寺」から行くと同じ道を往復することになるので、それが嫌な方は45番「岩屋寺」に先に行けばルートが被りません。
そして45番「岩屋寺」は88の札所で最もインパクトのあるお寺でした。
岩にへばりつくように本堂が建ってます!
このように梯子を伝って登る場所もありスリル満点(ここは必ずしも登らなくて大丈夫です)
久万高原を出るには再び峠越えです。
三坂峠までくれば一気に下って、松山市内のボーナスステージです。
今治を超えたら大ボス「横峰寺」を攻略しよう。
松山市内のボーナスステージを終えると今治まで札所はありません。
今治市街は再びボーナスステージです(58番仙遊寺はちょっと丘の上)
時間と体力に余裕のある方は「しまなみ海道」をツーリングしてみては?
往復すると150kmくらいあるので、それはしんどいという方も大丈夫です!
⇑しまなみエクスプレスは予約が必要ですが、なんと自転車の前輪外すだけで積める(輪行袋も不要)
これなら荷物は駅のコインロッカーに入れて日帰りで戻ってこれます。
さて、話をお遍路に戻しますが今治市街を出ると、いよいよ愛媛県最強の60番「横峰寺」へ向かいます。
ここへは2ルートありますので説明しておきます。
まず青のルートですが県道147号を進むと湯浪休憩所という湧き水の出ている場所までしか道がありません。
ここからは徒歩で札所を目指しますが、普通の登山ですのでビンディングシューズの方はお勧めしません。

こんな感じでロープを伝って進む場所もあります。
だいたいですが行き1時間、帰り40分くらいはかかるので遅くても15時前には登り始めましょう。
もう一つは赤の有料道路を使うルートです。
この場合は先に61∼63番を参拝した方が効率がいいです。
前半はなだらかですが料金所を過ぎると傾斜がきつくなります。
どちらのルートにしてもここは厳しい道です。
ヒルクライムが好きなら有料道路、そうでもなくビンディングじゃない方は遍路道、そのような感じで推奨としておきます。
横峰寺を攻略したら愛媛県クリア目前です。
最後の65番「三角寺」も標高が高い場所にあります。
ここは坂というよりアプローチに入る場所が住宅地なのでものすごくわかりにくいです。
国道11号を走っていると天然記念物の柏の巨木が見えてきますので、そこを曲がります。
そのまま進んで高速をくぐり戸川疏水公園という小屋のある公園まできたらこの先は迷路です。
気合いで行ってください(私もめちゃ迷子になりました)
これで愛媛県の札所は終わりです。
60番「横峰寺」以外はそこまで難易度が高くないですが観光名所が遍路の動線上にあり、寄り道してしまうと時間がかかってしまうのが特徴です。
そして名産のミカンを1日5個はいただきました。
次回、お遍路マニュアル自転車版は最後の県である香川県です。
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