「四国お遍路マニュアル自転車版」準備編。宿泊場所をどうするか?だけは決めておこう。

私は2013年に「自転車日本一周」をやりました。
その道中で初めて四国に行き、初めてお遍路の文化に触れました(その時はお遍路はできませんでした)
いつか自分もお遍路を大好きな自転車でやってみたいと思いました。
そして「自転車日本一周」から1年と少し後の2015年3月に、念願だったお遍路を自転車でやりました。
これがあまりに楽しく、また素晴らしい経験もできました。
お遍路の魅力を伝え、『自転車が好きな方、1人でも多くにお遍路やってほしい』
そんな願いを込め「四国お遍路マニュアル自転車版」を書いていきます。
初回の今回は出発前に揃えるべき道具や装備などを紹介します。
自転車でお遍路をするために最低限必要なお遍路グッズ。
自転車でお遍路をする場合、最低限⇑の3点はあった方がいいと思います。
○白衣→正装という意味もありますが、自分がお遍路さんだと周りの人々に知らせる最も効果的なアイテムです。
これを着ているか着ていないかで、声をかけられる回数は全く違います。
私は袖なしのものにしましたが、長袖のタイプもあります。
○納経帳→参拝した証として各お寺で墨書と朱印をいただくためのノートです(雑な言葉で説明するとスタンプラリー台帳のようなものです)
納経の義務はありませんが、お遍路をした証として絶対に納経はした方がいいです(一生の記念になります)
納経して回る場合は、各お寺¥300の納経代が必要ですので¥300×88=¥26400が必要になります。
○納め札→各お寺の本堂と大師堂の2箇所に納めます(88×2=176枚)だいたい200枚1セットで売られています。
表には日付と住所と名前、裏には願い事を書いて納めます。
またお接待を受けた際に名刺がわりにお札を渡すのがマナーです(お遍路さん同士でも名刺がわりになります)
白衣とお札がないと泊まれせてもらえない善根宿や通夜堂もあるので、あった方がいいです。
他にもいろいろお遍路グッズはありますが、上記の3点があれば困ることはないと思います。
⇓でお遍路グッズの種類や詳しい説明をされていますので参考にしてみてください。
野宿でお遍路をするならば推奨する装備。
自転車側の準備ですが、これは宿泊場所をどうするかで持ち物は大きく変わると思います。
私は宿代は¥0にしようと思っていましたので⇑の写真のようになりました。
黒い大きな袋の中(防水)にはテントやシュラフなどの寝具が入っています。
ホテルや旅館などの宿泊施設のみを利用するのであれば寝具は一切いらないと思いますが、善根宿や通夜堂を少しでも利用しようとお考えならばシュラフと携帯枕はあったほうがいいです。
善根宿や通夜堂は寝床を提供していただけますが、寝具は置いていないところも多いです(置いてあっても衛生状態が…)

サイドバッグ(防水)には着替えなど衣類と自炊の道具、地図等が入っています。
季節は3月だったので結構衣類は多かったです(ここには写っていませんがレインウェアもあります)

地図やナビをどうするか。
これもホテルや旅館をメインで利用する方は、スマホやサイクルコンピューターのナビでいいと思います。
野宿メインでまわる場合、どうしてもバッテリーの問題が付きまといます(なかなか充電できるスポットがない)
ナビはできるだけ紙の地図を使いデジタルに頼りすぎないようにしました。
まずツーリングマップルの四国のページをほぼ全部コピーして、これをメインの地図にします。
細かい部分は「快速遍路」というサイトの地図を、これもコピーして持っていました。
⇓とても緻密な地図が掲載されていて便利です。無料とは思えないクオリティ!
準備が整ったらいよいよスタート。
野宿中心でいくのか?お金はかかるが宿泊施設に泊まるのか?
それによって装備も変わってきますので、そこだけは決めておいたほうがいいです。
善根宿や通夜堂は無料で室内で寝れますが、満員だったりした場合は歩きのお遍路さんが優先になります。
ですので善根宿と通夜堂は、あくまで空いてればラッキーくらいに考えておきましょう。
道具や装備が整いましたら、いよいよお遍路をスタートしましょう。
最初のお寺である1番札所「霊山寺」(りょうざんじ)は、徳島の市街地から15kmほど(フェリー乗り場から20kmほど)のJR高徳線「板東駅」近くにあります。
次回からは全4回に分けて(各県ごと)お遍路マニュアル自転車版を書いていきます。
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