ゲストハウスの宿泊代決済のタイミングはいつがベストか?そのことについて考えてみた。

宿屋開業準備中の趣味ブロガー「おっさー」です。→https://twitter.com/ossaa_log
先日、広島→島根→鳥取→岡山を趣味である自転車で旅してきたのですが、その際に利用したあるゲストハウス(ホステル)に泊まった際に気がついた事があります。
あまりにその宿との相性が悪く、泊まるのが苦痛な場合に料金を先に払ってしまっていると、我慢して滞在し続けるか、宿泊代を捨てて宿を移動するかの2択になります。
思えば、今までいろんなゲストハウス(ホステル)を利用してきましたが、覚えている限り全ての宿がチェックイン時に宿泊代を支払う先払いシステムでした(”じゃらん”などのOTA経由をのぞき)
宿泊代を払うタイミングについてこれまで疑問に思った事はなかったのですが、今回の旅で経験した事を元に、ちょっと考えてみる必要があるなぁと感じましたので記事にしました。
Contents
あまりに苦痛だった、とあるホステルでの宿泊体験。
その宿は山陰地域の中核都市にある1泊¥3240(税込)の宿でした。
私は宿に泊まる際に絶対に譲れない条件があります。
それは「禁煙ルーム」である事。
愛煙家の方には申し訳ないですが、この世で一番嫌いな事がタバコのにおいを長時間嗅がされる事です。
なので宿を検索する際「禁煙ルーム」指定は絶対なんです。
その宿も当然「禁煙」であることを確認して予約しました。
しかし到着してみて愕然…↑の画像のような作りになっていて、タバコの香りが寝室内にも充満していたのです。
これでは寝れないと感じた私はフロントに禁煙ではないから返金を求め、違う宿に移動を考えました。
しかし宿の方の対応は「部屋(寝室内)は禁煙なので虚偽の申告はしていない。宿を移りたいならば紹介はするが、こちらは当日キャンセル扱いで100%宿泊代を受け取るので返金はできない」でした。
結局、我慢して滞在しましたが寝れず、次の日の体調は言うまでもなく最悪でした。
このことで、当たり前のように思っていたゲストハウス(ホステル)の料金先払いについて疑問に思ったのです。
支払いのタイミング別にあるメリット・デメリット。
宿泊代を支払うタイミングとして、以下の3つがあります。
②チェックイン時の支払い
③チェックアウト時の支払い
では、それぞれの支払いうタイミングでどのようなメリット、デメリットがあるのかを考えてみます。
予約時での支払い。
交通機関やライブコンサートなどは、予約→クレジットカードやコンビニで支払うこのスタイルが当たり前ですよね。
宿泊施設の経営側から見ると、予約時決済をすることでキャンセルによる損害を小さくすることができることがメリットです。
しかしながらゲストハウスのような小規模な施設で自社HPからの事前決済システムを導入するには、少なからずハードルがあります。
現状は”じゃらん””楽天”のようなOTA(オンライン・トラベル・エージェントの略です)経由に任せている施設が多いです。
そのOTA経由だと手数料が高いというデメリットがあります。
宿を利用するユーザーにとっては予約時決済は1mmもメリットはありません。
施設側をキャンセル乱発から守る為のシステムだと言えます。
チェックイン時での支払い。
ビジネスホテルやゲストハウスは、このチェックインの際に決済する施設がほとんどですね。
経営側からもユーザー側からも言えることですが、このシステムのメリットはチェックアウト時の混雑を回避できることです。
ホテルのフロントなどで働いた経験がある方はわかると思いますが、チェックインの時刻はお客さまによって様々で、ピークタイムと言える時刻はそんなにありません。
しかし、チェックアウトは制限時間の1時間前くらいから間違いなく混み合います。
なのでチェックアウトのお客様に迅速に対応できることが最大のメリットなのです。
デメリットとすれば、冒頭の私のような相性の悪い施設に当たってしまった場合です。
先ほども書きましたが、このような場合は我慢して滞在するか、宿泊代を捨てて他に移るしか選択がなくなります。
チェーンのビジネスホテルならば施設の当たり外れなんて事はほぼないのですが、オーナーや経営者の個性が出てしまうゲストハウスになると、ユーザーからすれば、当たり外れは少なからずありますよね。
チェックアウト時での支払い。
リゾートホテルなどは、このシステムを採用しているところが意外とまだ多いです。
基本的にデメリットの方が大きいシステムで、先ほどのチェックイン時決済の逆ですから、当然チェックアウト時にフロントが混み合い迅速に対応ができません。経営側もユーザもストレスになります。
そして経営側からすると、宿代を踏み倒される危険があるシステムでもあります。
24時間フロントマンが常駐していようが”しれっと”出て行ってしまえば、正直バレないですw(元リゾートホテルのフロントマンの私が言うのもアレですが)
メリットは、経営側からするとレストラン等の付帯施設がある場合、ツケで利用してもらい客単価UPを期待できる事でしょうか。
ユーザー側からすると、ハズレ施設を引いた場合に事後キャンセルや値引きの交渉を強気にできる(まだお金払ってないですから)
普通のビジネスホテルであれば、双方まずメリットのないシステムと言えます。
結局のところゲストハウスの決済タイミングはいつがいいの?
いろいろと考えてみましたが、やはり多くの施設でも採用している、チェックイン時の決済が経営側とユーザー双方に一番公平です。
現状、多くの宿泊施設がこのシステムを使っている理由も納得しました。
しかしながら、ゲストハウスという業態を考えると多かれ少なかれ経営側とユーザーの間に好みの格差ができてしまうのも事実(私もいろんなゲストハウスに泊まり、中には好きになれない施設もありました)
誰が泊まっても絶対に満足なんてゲストハウスは、それこそビジホでいいと思いますし。
そこで考えたのは、途中返金システムです。
どうしても居ずらい、事情があって急に退出したいのような申し出を、ある時刻までであれば受け入れて、¥0は厳しいですが20%∼30%(清掃代)くらいのキャンセル料を頂いて返金するようなシステム。
そのようなことができれば、冒頭の私のような辛い夜を過ごさなくて済みますし、ゲストハウス慣れしていないライトユーザーには心強いのではないかなぁ。
もちろん、宿としてそのように退室したいと思わせてはいけないのですが、設備的なこと(ドミトリー初体験でどうしても無理だったとか)、雰囲気がどうしても馴染めないとかはあると思う。
私の宿屋では、まだ決済についてのタイミングや方法は完全には決めてはいないのですが、今回のことでチェックイン時決済、途中返金システムにしたいなぁと考えています。
今回の記事は以上で、宿泊施設(主にゲストハウス)の支払いのタイミングについてでした。
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