ゲストハウス物件取得までの道⑥ 物件内見(内覧)の際の見るべきポイントを解説します。

ゲストハウス物件取得までの道として、前回はいい物件を見つけたら内見前にしておくことについて書きました。
今回は、内見の際のポイントを箇条書きにして解説しています(アイキャッチの間取り図は私の取得した物件です)
物件が気に入り、ゲストハウスに使えそうなことがわかれば、いよいよ契約です。
長い道のりでしたね…。
内見のアポを取る際に気をつけること。
その物件が住宅で賃貸物件の場合はオーナーが物件のカスタマイズ、ゲストハウスとしての使用を認めないことがあります。
必ず、不動産屋に『ゲストハウスとして使いたい』ことをオーナーに伝えてもらい許可が出てから内見に行きましょう。
内見時、最低限持っていく物。
○カメラ
スマホでも大丈夫ですが、広角で撮影できるカメラの方がいいです。
外観、玄関、各部屋、トイレ、風呂、キッチンは最低限撮影しておきましょう。
○メジャー
100円ショップで売っている物で十分です。3m測れれば大丈夫だと思います。
○水平器
ホームセンターで1000円程度で購入できます。家の傾きがないかを離れた2.3ヶ所でチェックします。
スマホのアプリでもいいですが精度はやや落ちるそうです。
○間取り図
不動産屋が持ってくると思いますが念のためにプリントアウトしておきます。
気になったことを書き込む用に。
建物はここをチェック。
○広さ
玄関の高さと広さ、リビングと各部屋の広さを測り間取り図に記載しておきます。
念のため階段の寸法も図りましょう。
階段の幅75cm以上・足をつく部分の長さ(踏面)21cm以上・1段の高さ(蹴上)22cm以下であれば安心です(基準外の場合、自治体によっては階段の改修も指導されます)
○傷・汚れ・雨漏り
普通はそれほど新しい物件ではないと思いますので、目立つ所に大きな傷や汚れがないかだけチェックしましょう。
古い建物の場合は雨漏りがないかの確認も忘れずに。
○窓・ドア
スムーズに開閉できるかを確認します。
○水回り
洗濯機置きの寸法、給湯器のスペック。
水圧のチェック(水道管の口径が20mm以上あると安心です)
○設備
エアコンが各部屋にあるか?または設置可能か?
物件のコンセントの位置を全て記入しておきます。
ブレーカーは60A以上あれば理想ですが、100m²未満のmax10人くらいで考えるなら50Aでも。
○電波状況
都会ならばまず大丈夫だと思いますが、田舎だと稀に電波が入らない(入っても弱い)場所があるのでチェック。
○その他
下水の処理(浄化槽の場合は処理能力が宿のキャパに足りない場合があるので要確認)
木造の場合はシロアリの被害が過去にあったか?
駐車場がある場合はその広さや(何台止めれるか)屋根の有無なども見ておきます。
周辺環境についてもチェック。
○交通アクセス
物件情報にも記載してありますが、最寄り駅までの時間を自分で歩いて計っておきます。
○周辺の施設
ゲストに食事を提供しないならば、コンビニかスーパーが徒歩圏内にある事は必須です。
また飲食店(特にお酒が飲める店)、入浴施設があるといいです。
自分がゲストハウスに住みながら営業するスタイルならば、自分が住む時に必要な施設があるかも確認しておくといいです。
○治安・騒音など
物件の内見自体は日中にすると思いますが、可能であれば夜にもう一度訪れて夜間の周辺環境も見ておきましょう。
内見のタイムスケジュール例。
私のケースですが自宅の千葉県と開業予定地(主に東海エリア)が離れていたので、物件の内見に行った際はゲストハウス開業に関わる他の用事もこなしていました。
自宅と開業予定地が離れている方は参考になるかと思いますので記載しておきます。
できれば1泊2日で日程調整します。
1日目→午前は移動に使い、午後から物件の内見と周辺施設の調査をします。
宿泊は既存のゲストハウスがある場合はそこへ(オーナーと話せたらゲストハウス運営の情報を聞いておきます)
夜間の内見物件周辺の確認。
2日目→管轄の保健所へ行き、ゲストハウス開業についての相談。
内見物件が気に入ったら、役所の建築課に行きゲストハウスができるか相談。
内見した物件が気に入らなかった場合、近隣の不動産屋に行き情報収集(新たな物件探し)
のように動いていました。
まとめ。
購入を考えているならば急ぐ必要はありませんが、都市部の賃貸となると良い物件はすぐに契約されてしまう可能性があります。
物件が気に入ったら、保健所と役所の建築課への相談は早めにしておきましょう。
ゲストハウスとして利用できそうなことがわかれば、次は建築士との打ち合わせが必要になります(自宅から物件が遠い私は、不動産屋が建築士を紹介してくれました)
建物の診断や、大まかな改修の費用なども算出してもらえます。
(DIYで手作りする方も、古い建物の場合は建物の診断はやってもらったほうがいいです)
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